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semスキン用のアイコン01 梅田望夫 『ウェブ進化論』 semスキン用のアイコン02

  

2006年 05月 17日

a0035172_1191972.jpg『ウェブ進化論』を読んだ。巷で話題のGoogleの革新性について、確かにこの会社の存在が如何に先進的で、ある意味、革命的かがよく分かる。そのオープンソースという考え方が彼らのビジネスモデルというだけではなく、進歩思想であり、それが人々のビジネススタイルそのものを劇的に変化させうるものであること、それは正にネットの(人類の)未来を見据えた強固な確信によって支えられているのである。
Web社会を「あちら側」と「こちら側」に分ける表現方法は多分に文学的な感じもするけど、なかなか面白くて分かりやすい。Googleは「あちら側」でyahooや楽天は「こちら側」、マイクロソフトも「こちら側」なのである。これからの時代、「こちら側」の企業は完全に「あちら側」の企業に太刀打ちできなくなるという。ネット第Ⅱ世代、Web2.0の世界ではオープンソースというビジョン、あるいはシミュラークル的な自己規定と対象認識、もっと言えばGoogleというシステムの圧倒性を認めるかどうかによってフロントに立てるかどうかが決まるのだ。
GoogleとYahooの違いについて、Yahooが検索システムに対する人の介在を是とするのに対し、Googleは明確に否とする。そう、Googleはシステムを全てオートメーション化することを目標としているという。そのことから僕などはついついSFチックな自動化システム社会なるものを想像してしまう。日本のSF小説では竹本健治の『腐食』やテレビアニメのデジモン・アドベンチャー、映画でいうマトリックスの世界。80年代のポストモダン、ジル・ドゥルーズの描いた欲望を動力として自己増殖するシステム社会モデルなどなど。こういった自動システムに支配される人間社会という図式は未来像としても近年ありふれた物語となっている。しかし、それはあくまで想像とイメージの世界だったはず。。。

a0035172_0544422.jpg先週のアエラにもこんな記事が、、、
検索が支配する民主主義――「検索結果の表示順位を決める最も重要な要素は、サイトがどれほど他のサイトからリンクされているかだ。人気のサイトから多くリンクが張られると、そのサイトも人気があるとみなされる。言ってしまえば、これはグーグル流の民主主義だ。検索エンジンを使った際、注目されるのは上位5つくらいまでの情報である。そのためサイトを運営している側はどういうしくみで順位を決めているかを解析し、少しでも順位を上げようとする。逆にエンジン側は意図的に順位を上げようとするものに対して敏感になり、排除しようとする。ネット上では検索エンジンの影響力が大きく、すでに一種の権力装置となっている」

Googleの「もし世界政府というものがあるとしたら、そのシステムはすべてGoogleがつくる」という姿勢。その完全なる性善説に立つオプティミズムはとても危険のように思える。それでも人類はオートマティカルに社会の進歩へと向かわざるを得ないのだろうか。そういう運命にあるのだろうか。
とにかく、Googleがこれからどのようなアクションをしていくのかは僕らも注目せざるを得ない。彼らが現代のリアルなビッグ・ブラザーなのかもしれないので。。
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by onomichi1969 | 2006-05-17 01:24 | | Trackback(2) | Comments(4)

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