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Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

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semスキン用のアイコン01 Electric Light Orchestra "Balance Of Power"(1986) semスキン用のアイコン02

  

2004年 07月 10日

Electric Light Orchestra \"Balance Of Power\"(1986)_a0035172_31910.jpg久々に『ディスカバリー』を聴いてみた。確か『ディスカバリー』からELOのサウンドはそれまでのストリングス中心からキーボード中心のアンサンブルに変わった。
そして『アウト・オブ・ブルー』を聴いてみる。大仰なストリングス。う~ん、さすがに20年前の最新サウンドも今や古めかしさを拭い切れないか。。。
でも、でも、僕はELOが好きだ。いや、ジェフリンのあの変わらぬメロディラインが好きなのだ。
そこで、僕がお薦めしたいのがELOの80年代中期の作品『バランス・オブ・パワー』である。ELOの中で屈指の不人気アルバムでもある。
でもこのアルバムは素晴らしい。ここには当時の新しいELOサウンドがある。80年代後半から90年にかけてプロデュース業で大活躍するジェフ・リン・サウンドの萌芽、そしてELOサウンドの完成形がある。よりシンプルでポップなアレンジ。スカッとしたり、ダルっとしたり、これまで以上にキャッチーで親しみやすいメロディ。リラックスしたボーカル。主旋律を奏でるギターサウンド。どれをとっても今までにない味わいであった。
これまでのように凝りに凝ったサウンドではないけれど、リラックスし、よりシンプルに纏められている。今までのELOサウンドからひと皮むけたようだ。
今聴いても新しいELOサウンド。それが『バランス・オブ・パワー』なのです。

『コーリング・アメリカ』を聴いて欲しい。あのシンプルでトボけた味わい。ジェフ・リンはこのアルバムで掴んだんでしょうね。シンプル・イズ・ポップだってことを。
素朴になったスペース・サウンド。それはELOの完成形であり、またジェフ・リンが帰着したポップ・ロックの成果ともいえるのだ。(2000-01-20)

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Electric Light Orchestra "A New World Record"(1976)のレビューはこちら!
Electric Light Orchestra "Out of the Blue"(1977)のレビューはこちら!
Electric Light Orchestra "Discovery"(1979)のレビューはこちら!
Electric Light Orchestra "Time"(1981)のレビューはこちら!

by onomichi1969 | 2004-07-10 03:20 | 80年代ロック | Trackback | Comments(2)

Commented by at 2006-08-01 08:51 x
いいすね~,バランス・オブ・パワー!
自分にとってのE.L.Oベストは,ベタベタですが,Mr.ブルースカイなんです。
で,この曲が別格で次くらいに「ソー・シリアス」「コーリング・アメリカ」ですもん。
全ての技巧を消化し尽くした末のシンプルさって,説得力がすごいんです。
Commented by onomichi1969 at 2006-08-03 10:42
こんにちわ、N様
そうですね。いいですね~。Mr. Blue Sky!
僕もバランス・オブ・パワーでは、A面の"Heaven only knows"から"So serious"・・・"Secret lives"の流れが好きですね。
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