The Beatles "The Beatles"(1968)<White Album>
2006年 09月 24日
ロックの世界における超メジャーといえばやはりビートルズということになるのだろう。もちろん僕にしても世代の共有体験とも言うべき「ひらけポンキッキ」の影響により、ビートルズの曲には小さい頃から親しんでいた。番組の影響で初期ヒット曲は誰もが自然と耳にしていたし、当時は洋楽といえばイコールビートルズだったのだ。ビートルズの圧倒的な知名度に比べれば、ストーンズやフー、ビーチボーイズなどはマイナーと呼んで等しいものだったかもしれない。
そう僕はマイナー主義なので、、、フーやビーチボーイズを好きだと言うのと同じように、ビートルズのことを好きだと公言することはこれまでなかった。80年代以降のメジャー化したストーンズにしても然り。では、ビートルズのことがそんなに好きではないのか、と言われれば全くそんなことはなくて、いくつかのアルバムは今ではよく聴くし、メンバーの中ではジョン・レノンが大好きである。彼の伝記的映画『イマジン』にはとても感動したし、僕にとってはオールタイムで好きな映画作品のひとつである。もちろんオノ・ヨーコのことも好きである。彼女がジョンの心の支えであったという事実だけで僕は彼女のことを認める。
ビートルズの作品では、小学生の頃に初期の"A Hard Day's Night"(1964)や"Help!"(1965)をよく聴いた。それから中学生になって"Rubber Soul"(1965)や"Revolver"(1966)を聴いて彼らの静謐な魅力も知るようになる。"Sgt. Pepper's ~"(1967)は僕にはちょっと装飾的すぎて耳障りが悪く、それよりは録音技術もアップして聴きやすくなったシンプルな味わいの"White Album"(1968)や"Abbey Road"(1969)を好んだ。
これまで一番聴いたビートルズのアルバムは、White Albumである。なぜならここ15年くらいはこのアルバムしかビートルズのCDを持っていなかったから。(最近になってメジャーどころを揃えたが、、、) それも廉価版で買ったWhite Albumの1枚目のみである。
本来であればこのアルバムは2枚で1つの作品である。しかし僕はこのアルバムの1枚目だけ聴いていた。もちろん、昔はカセットで持っていたので2枚目も何度か聴いたことがあるが、やはりこのアルバムは1枚目である。Back in the U.S.S.R.である、Ob-La-Di,Ob-La-Da である、The Continuing Story of Bungalow Bill である、While My Guitar Gently Weeps である、そして、Happiness is a Warm Gun である。。。<特にAサイドだね。やっぱり。>
その昔、FM誌でビートルズの好きな曲ベスト10みたいな特集があったとき、必ずといっていいほど ベスト1に挙げられたのがHappiness is a Warm Gun だった。初めてその記事を読んだときはこの歌のことを知らなくて、ビートルズといえば既に語りつくされ、聴きつくされた感があっただけにこの曲の存在には、その題名と共にとても興味を覚えたし、さらに初めてこの曲を聴いたときの印象は忘れがたいものがあった。
Warm Gunというのは、力のないときの男性のぺ●スのことらしい。
「幸せとは力のないぺ●スだよ。母さん。。。」
ジョンの鼻息と最後のファルセット。
印象に残る「うた」である。その歌詞もなんというかとても含蓄がある。
ビートルズのアルバムの中では2番手的な印象のある『ホワイト・アルバム』。。。だからこそ、僕はこのアルバムが好きなのかもしれない。
by onomichi1969 | 2006-09-24 00:06 | 60年代ロック | Trackback | Comments(4)
Happiness is a Warm Gun はいいですよね。ジョンという存在の生々しさがダイレクトに伝わる名曲だと思います。
さて、僕は自他共に認めるビートルズキ●ガイです。ビートルズの話を始めると止まらない男です。ホワイトアルバムも大好きです。アナログ時代、ホワイトアルバムのC面が一番好きでした。ストレートなロックン・ロールが多いからです。その中でも一番好きなのは「Everybady's got something to hide except me and my monkey」です。かっこいいです!
ホワイトアルバムの特にC面は「リボルバー」「サージェント~」と違ってギター2本、ベース1本、ドラム1つで演奏できる曲が多いです。あの頃のビートルズはライブをする事を考えていた。だからこそギターとドラムだけで演奏できる曲を多く作ったと言う説があります。しかし、実現できなかった。それが本当ならば本当に残念に思います。
それでは、また。
ビートルズはホワイトアルバムが好きですね。このアルバムで「リボルバー」「サージェント~」のトータル性の音楽的流れから、よりミニマルな方向へ切り替わりましたね。この頃のビートルズは時代の流れを先読みしているが如く、時代はいつもビートルズをフォローしていました。
ある意味でホワイトアルバムはそういう先駆的なアルバムとしては最後の作品だったのかもしれませんね。それでは。