Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

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semスキン用のアイコン01 John Cougar Mellencamp "The Lonesome Jubilee"(1987) semスキン用のアイコン02

  

2004年 12月 26日

a0035172_1321421.jpg John Cougar Mellencampは、まだJohn Cougar名義だった"American Fool"(1982)の大ヒットにより一躍ロックスターの仲間入りをした。ファーストヒットアルバム"American Fool"は、若々しい「青春の傷あと」や名曲「ジャック&ダイアン」などが光るが、まだどちらかと言えば作り物っぽい洗練さが目に付く。それに比べると次作の"Uh-Huh"(1983)は、ようやく彼のオリジナリティが発揮された名盤である。<僕はこの”Uh-Huh”を最近になって、むつみさんのお薦めにより初めて聴いたが期待に違わぬ素晴らしいアルバムだった。> 彼独特のワイルドな歌声とロックスピリットがストレートで土臭いロックンロールに映え、バンドの演奏も前作以上にタイトで聴かせるものになっている。基本的には彼の大ヒット作となる"Scarecrow"(1985)も彼のファーマーであることのアイデンティティを高らかに宣言した社会的な志向が注目されたが、音楽的には前作の延長線上にある作品である。

John Cougar Mellencamp の80年代のアルバムはどれも好きであるが、最も良く聴くアルバムは、彼の音楽的な幅を広げた傑作"The Lonesome Jubilee"(1987) である。
ここでのジョンはこれまでのストレートなロックサウンドに加え、アコーディオンやバンジョー、マンドリン、ドブロなどのトラディッショナルな楽器を駆使し、女性ボーカルを大胆にフューチャーすることによって、より艶のあるバンドサウンドを構築した。またこれまで以上にリズムセクションの音がでかく、サウンド全体の迫力も増している。ケニーアロノフのドラムの素晴らしさも改めて堪能できる。
楽曲的にもバラエティに富んだ構成となっており、何度聴いても飽きさせない音楽的な奥深さを引き出すことに成功している。
歌詞の方はといえば、その内容はますますシリアスな方向へと進んでいるようだ。この辺りは日本盤のライナーノーツでケニーアロノフが「キッズに理解されるかどうか。。。」などと心配しているくらいなのだ。
とにかくジョンはこのアルバムによって、これまでのブルース・スプリングスティーンのフォロアー的な立場<ブルースがボスならジョンはアニキか??>から一歩進み、よりトラディッショナルなアプローチによって独自のサウンドを構築した。ストレートロック全盛の時期にあって、ジョンの示したこの展開は当時の僕らにとってはかなり新鮮だったのだ。サウンド的にも楽曲的にもかなり緻密に構成されたこのアルバムは今聴いても全く古さを感じさせない稀有な80年代サウンドの傑作と言えるのではないだろうか。

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by onomichi1969 | 2004-12-26 01:34 | 80年代ロック | Trackback | Comments(6)

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Commented by teacherteacher at 2004-12-26 17:54
懐かしくって、ベスト盤買ってしましました(DVD付きで2000円!)
久しぶりに聴いて感動しちゃいました! 味のあるハスキーボイスがいいですね。
・・上にある、むつみさんの日記、私も少し前にコメントしたことがあるのですが
本当に優しくて、すてきな文章を書く方なんですよねぇ・・(´∇`)
私も、もっと修行してマトモな文章を書けるようになりたいと思ふ、誕生日
Commented by むつみ at 2004-12-27 00:12 x
こちらでは、はじめまして♪。本性は優しくなく鬼のようなむつみです(笑)。
"Uh-Huh"、素早いですね。お話してから、そんなにたっていないのに・・・。気に入ってもらえて良かったです。
そうか、なるほど "the Lonesome Jubilee" ですか。確かに、音楽的に相当広がりましたよね。はじめて聴いた時に「何で今どきこんな楽器?」って思ったけど、その後のサウンドや彼自身のアイデンティティー(人間性も)を思うと、このアルバムの持つ意味は重要かもしれません。もちろん、ロックン・ロール魂をなくしてはいませんけどね♪。
もう一度、じっくり聴き直したいと思います。
Commented by onomichi1969 at 2004-12-27 01:05
teacherteacherさん
なるほど、たぶん僕がむつみさんの日記に行き着いたのはteacherteacherさんのおかげなのでしょう。teacherteacherさんのたくさんあるリンク先は僕の道しるべですねw お世話になってます。
前にも書いたけど、teacherteacherさんの日記は味があるし、マニアックだし、僕にとっては楽しい限りです。マトモになるというのは、バカ度が上がるのか下がるのか分からないけど、まぁとにかくこのままの道を行ってくれると僕はうれしいですw
Commented by onomichi1969 at 2004-12-27 01:17
むつみさん
お久しぶりです。こちらに来ていただいてありがとうございます。これからも宜しくです。
むつみさんのサイトへのリンクを勝手に貼らさせて頂きました。事後承諾で、すいません;;
むつみさんのレビューを読んで、ジョン・メレンキャンプをよく聴くようになりました! "Uh-Huh"も素晴らしいアルバムでしたよ。
僕は「ロックンロール魂」って言葉が好きですね。ロックミュージックもいろんな形態に分かれましたが、本来的なスピリットを持ったミュージシャンの曲は本当に心に残ります。
Commented by スズキ at 2006-11-12 09:50 x
10代の頃ワイルドを気取って、アパートの電気を消してショッポふかしながらスモールタウンを聴いていたのを思い出します。
やっぱりロンサムジュビリーが一番好きですね。捨てる曲が無いというか。
Commented by onomichi1969 at 2006-11-12 22:19
スズキさん、こんばんわ。
"The Lonesome Jubilee"は、いいアルバムですね。僕も大好きな作品です。確かにショッポは雰囲気に合いますね。ワイルドですね。僕の場合は最初からマイセンライトで、しばらくしたらスーパーライトになってましたから、、、かなりショボいかも。<今は禁煙して1年半!>
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