Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

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semスキン用のアイコン01 タグ:ライブ ( 17 ) タグの人気記事 semスキン用のアイコン02

  

semスキン用のアイコン01 Grand Funk Railroad "Live Album"(1970) semスキン用のアイコン02

  

2013年 01月 03日

a0035172_20471370.jpg70年代初期のアメリカンハードロック、ライブアルバムの最高峰。その大音量。観客の熱狂ぶり。演奏力。疾走するリズム。力強いボーカル。聴いているだけで彼らの迸る汗が見えるよう。これぞライブアルバムである。3ピースバンドらしいインプロヴィゼーション溢れる演奏が凄まじい。

オープニングからラストまでハードで押し通す。Are You Ready。このアルバムの象徴的な1曲である。この曲の前ではどんなハードロックバンドの演奏も吹っ飛んでしまう。ギター、ベース、ドラムの3ピースとボーカル、コーラス、観客の絶叫が一体となった驚きの1曲。

ディストーションが効きまくる音の中、コーラスは意外にも豊かなハーモニーを聴かせる。ハードな中にも、曲のバラエティが富んでいて、スローから入って壮大に盛り上がっていく中盤のHeartbreakerやMean Mistreaterが素晴らしい。

そしてラストに向かい、名曲Inside Looking Outの熱狂。Into the Sunの恍惚。もう何も言えねえ。これぞライブ。これぞロック。アメリカンロック驚愕の1枚。ジャケも最高。
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by onomichi1969 | 2013-01-03 20:53 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 James Gang "Live in Concert"(1972) semスキン用のアイコン02

  

2013年 01月 03日

a0035172_1820862.jpgアメリカン・ハードロックの原点。70年代初期、世界最高峰の3ピースバンドのひとつ。James Gangである。ジョー・ウォルシュ在籍時の作品としてはRides Again(1970)が有名で、後年のドゥービーに繋がるようなスケール感のあるカラッとしたアメリカン・ロックやスワンピーでブルージーな泥臭いロックを聴かせる。骨太なアメリカン・ハードロックの原点となったアルバムである。

しかし、彼らの真骨頂はライブにこそある。それはテクニカルな3ピースバンドの真骨頂でもある。Live in Concert(1972)は、ウォルシュ在籍時の唯一のオリジナルライブアルバム。これは素晴らしかった。3ピースのライブの核はリズム隊にあり。BBAやクリーム、GFR、ラッシュも同様だが、このリズム隊も素晴らしい。ドラムのジム・フォックス、ベースのトム・クリス。そしてギター&ボーカルがジョー・ウォルシュ。重厚かつアグレッシブなギターが素晴らしい。彼は3曲目と4曲目ではオルガンを担当。それらの曲はギター無しなのだけど、それはそれでまた良し。

但し、このライブアルバム、少しボーカルの音が弱い。ねちっこいベースに叩きまくるドラムの音、自らのディストーションバリバリのギター音にウォルシュ自身の声量が喰われてしまって、少しバランスが悪いかな。ウォルシュの声はすごくいいのだけど。やっぱりギターが歌っちゃいかんのかな。。。でも、当時の多くのライブアルバムも音的には似たようなものだし、演奏の迫力がそれを補って余りある。ライブ感も十分に味わえて、70年代初期のライブアルバムとしては、GFRやハンブル・パイ、フー、オールマン、J.ガイルズ、ジョニー・ウィンターの傑作群に準ずるだろう。

以前、僕はイーグルスのアルバムの中で、Victim of Loveを「80年代ハードロックの原型とも言うべき作品であり、元々がカントリーフレーバーを漂わせながらも常にヘヴィーさを追求してきたイーグルスが到達した楽曲である」と称した。実は、それって70年代初期に既にウォルシュが到達していた領域なのだ。彼は1970年にして、ハードでプログレッシブでカントリーなアメリカン・ロックを完成し、ソロではそれをポップに展開している。70年代中期のボストンやイーグルスの大衆的なハードロックの礎として、ジョー・ウォルシュ、James Gangはそれらの音楽に大きな影響を与えていると思う。大したものである。80年代にアメリカ大統領になろうとした男。ジョー・ウォルシュ。そのバイタリティの凄さ。もっと、もっと評価されてしかるべきロッカーである。
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by onomichi1969 | 2013-01-03 18:26 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 Neil Young : Heart of Gold (2006) semスキン用のアイコン02

  

2012年 07月 14日

a0035172_1110212.jpgニール・ヤングのライブ・ドキュメンタリー映画である。

ニールとメンバーのインタビューは冒頭のみ。あとはひたすら彼のライブ・ステージを映す。ニールのライブ映像と言えば、クレイジーホース名義のハードロックギンギン、インプロヴィゼーション満載の"Year of the Hose"がある。1997年のジム・ジャームッシュ監督作品。こちらは、クレイジーホースに関心がない人にとって、単なるノイジーなおっさんバンドのステージを遠目に延々映している退屈な作品に見えるかもしれない。確かにエンターテイメントには程遠い作品である。

それに比べたら、本作はかなり観られるのではないかな? 場所がカントリーの聖地、ナッシュビルのライマン・オーディトリアムということで、ニール・ヤングのカントリー作品を中心にした曲構成となっている。音響が素晴らしく、温かみのある演奏がよく響く。特に後半は、"Heart of Gold"や"Old Man"、Needle of the Damage Down"など、有名な曲が続くので全く飽きさせない。彼にとってはナッシュビルに所縁のある"Harvest"、"Comes a Time"、"Harvest Moon"の3枚の傑作アルバムからの選曲が中心となっているのもいい。(個人的には80年代の"Old Ways"も仲間に入れてほしかったなぁと。。。)

本作の監督はジョナサン・デミである。ジョナサン・デミと言えば、彼の出世作、Talking Headsのライブ・ドキュメンタリー映画"Stop Making Sense"が有名である。これは、舞台演出をライブに取り入れた楽しい作品で、演劇的要素あり、アコースティックあり、ダンスあり、ポップアートあり、映像としてもライブ盤としてもエンターテイメント溢れる傑作だった。そもそも"Stop Making Sense"にはライブで盛り上がっているはずの観客が殆ど映らない。ライブ映像というよりも映像作品そのもの、音楽エンターテイメント映像作品である。バックショットなんかはスコセッシの"The Last Waltz"を彷彿とさせて、この絵がすごくカッコいいんだなぁ。

本作"Heart of Gold"も観客を一切映すことなく、ステージ上で演奏するニールや共演者たちの所作をひとつひとつ丁寧に映す。その絵がとても綺麗。ニールが歌う表情のアップ。ギターを爪弾く指の動き。ハーモニカを吹く時の口元。共演者たちとの距離感。彼の奥さんでもあるペギー・ヤングを含め、ギタープレイヤーたちが総勢で一列に並ぶ"Comes a Time"と"Four Strong Winds"。まるでスタジオ映像のように、演者たちのひとりひとりをじっくりと映し出す。観ている僕らはライブの観客の一員ではなく、まるでバンドの一員になったような錯覚に陥る。

アットホームなステージ。その中心に孤高として高音の声を響かせるニール・ヤングの立ち姿、その表情。彼は歌う。目をつぶり、そして、遠くを見つめる。彼が見ているもの。ロックの魂。60年代後半から70年代にかけて、人々を虜にし、消えていったロックの魂たち。すっかりold manとなりながらも威光に満ちたニールの表情を通して、「それ」を映し、捉えたことによって、本作は、スコセッシの"The Last Waltz"と並び、音楽ドキュメンタリー/ライブ映画の傑作になったと思う。2006年アメリカ映画
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by onomichi1969 | 2012-07-14 22:23 | 海外の映画 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 Johnny Winter "Live Johnny Winter and"(1971) semスキン用のアイコン02

  

2012年 05月 05日

a0035172_1794165.jpg白髪のブルーズギタリスト、ジョニー・ウィンター渾身のライブアルバムである。

本作は、70年代ロックを代表するライブ盤の一つだろう。冒頭の音質はあまりよくないが、そんなことを一瞬で忘れさせるほどの熱狂がここにパッケージされている。ロックンロール!!である。サムピックによる怒涛の速弾き、ジョニー・ウィンターのディストーション唸りっぱなしのギター。対抗するのは、孤高のギタリスト、リック・デリンジャー。2人のギターバトルが冴えるGood Morning Little School Girlから早くもノリノリである。ドラムはキャプテン・ビヨンドからの助っ人、ボビー・コールドウェル。(と言ってもあのAORの人とは別人です) 初っ端のドラムソロから爆発して、とにかく手数の多さで、スピード感溢れるライブをぐいぐいと引っ張っていく。

2曲目のIt's My Own Faultは、コテコテのブルーズなのだが、これもスタイリッシュでカッコいい。静寂のブルーズにして、ドカドカと叩きまくるドラム、唸りまくるツインギターは、ブルーズの枠を易々と超える。そして、3曲目がストーンズのカバー、Jumpin' Jack Flash。この曲のウィンターのボーカルの凄まじいこと。喉がおかしくなるのではないかと思うほどにがなりまくる。根性入りまくりのボーカルである。ライブらしいアンサンブル、速弾きのツインギターに絡むリズム隊も素晴らしい。4曲目はライブ盤らしい構成、ロックンロールメドレーである。火の玉ロック。のっぽのサリー。すべてがハードロックである。インタープレイが光るブギーナンバーを挟み、最後を締めるのもロックンロールの定番。ジョニーBグッドである。

ライブらしいノリノリの構成と怒涛の演奏力、ウィンターのボーカルがとにかくすごい。スピード感溢れるロックン・ブルーズ、ロックンロール。ウィンターとデリンジャーの速弾きギターバトル。それを引っ張るコールドウェルのドラミング。とにかく最高! 聴きどころ満載のライブ盤、文句なしの傑作!!
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by onomichi1969 | 2012-05-05 17:29 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 Beck Bogert & Appice "Beck Bogert & Appice"(1973) semスキン用のアイコン02

  

2012年 05月 05日

a0035172_22563818.jpgロック史上最強の3ピースバンド、、、と言えば、Creamか、Jimi Hendrix Experienceか、BBAか、GFRか、RUSHか、うーん、どれもすごいバンドだ。
3ピースバンドの特徴は、ギター、ベース、ドラムのテクニカルなアンサンブル、そのインタープレイにあると言われる。ボーカル専門が不在の為、思う存分にインタープレイを行えるわけだ。とすれば、その味わいの究極はライブにあり、それぞれのバンドには歴史に残るライブ盤、名演奏がある。

・・・と断言してしまっていいのだろうか?
一抹の不安があるのが、BBAのライブ盤。"Beck Bogert & Appice Live in Japan"(1973)である。このアルバムは日本限定盤であり、正式に全世界で発売されているものではない。録音状態が悪く、演奏も完全ではないというのが巷の評判。特にボガートとアピスのボーカル、コーラスワークが外しまくっており、演奏のミスタッチも多い。

そもそも、BBAの音楽とは、スタジオ盤の"Beck Bogert & Appice"(1973)に代表されるように、当時のハードロックの潮流、ZEP等に比べるとメロウに偏っている。代表曲であるLadyにしても、迷信にしても、ハードロックにしてはポップな曲調であり、Sweet Sweet Surrenderに至っては美しすぎるバラードである。しかし、Ladyを聴けばすぐ分かるようにその演奏力は抜群である。3人のアンサンブルは協調というよりも格闘である。ヴァニラ・ファッジとカクタスで馴らした重量級のリズムセクション、ボガートとアピスにジェフ・ベックがギターで対抗するという構図である。
ハードロックの曲には、ブルーズやフォークロアをベースとした様式があり、その楽曲はポップスと一線を画する。しかし、BBAはその型に嵌らなかった。メロウでポップな曲をハードにゴリゴリと演奏する。そして、その演奏力は、CreamやJimi Hendrix Experienceに匹敵する。ジェフ・ベックもCreamを意識してBBAを結成したのであるから、その演奏スタイルは必然だったのだろう。

ジェフ・ベックの70年代は、第2期ジェフ・ベック・グループから始まり、BBA、そしてソロ・ワークに続く。第2期の2枚のアルバムはボブ・テンチとマックス・ミドルトンという2人ジャズ&ソウルの達人に負うところが大きいが、特に2枚目のオレンジアルバムは今聴いても全く古さを感じさせない、ブラックミュージックとロックが融合した音楽性豊かな傑作である。BBAをそれと比較してその優劣を論じるのは少し違うだろう。BBAと比較すべきはCreamやJimi Hendrix Experience、当時のGFR等である。そうすれば、逆にBBAのアルバムのすごさが浮かび上がってくる。

Ladyを聴いてみてほしい。イントロから爆発する手数の多いアピスの重いドラミング。ビシビシ決まる。バトルを繰り広げるベックのギターとボガートの速弾きベース。迸る緊張感。日本でのライブ盤もこの名曲 Ladyに至ってはライブのクライマックスとでも言うべき激しい演奏となる。いつまでもこの世界が続いてほしいと思う。しかし、曲は短い。BBAの特徴からすれば、凡庸な演奏でしかないSweet Sweet SurrenderやI'm So Proudの位置づけに戸惑ってしまうのも仕方がない。結局のところアルバムとしてみれば中途半端な印象はぬぐいきれないか。やはり、もう1作。トータルとしてLady級の演奏と緊張感が持続したようなアルバムがあったなら、BBAこそがロック史上最強だったろう。
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by onomichi1969 | 2012-05-05 09:51 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 ZZ Top "Fandango"(1975) semスキン用のアイコン02

  

2012年 05月 04日

a0035172_23211467.jpg70年代の3ピースバンドとして忘れてならないのがZZ Top。その代表作と言えば、"Fandango"(1975)である。

僕ら80年代のMTV世代からすれば、ZZ Topと言えば、LegsやSleeping Bagに代表されるシンセとハードブギーを融合したデジタルサウンド、そしてコミカルなPVが特徴のキワモノ的なバンドとして思い出される。

しかし、彼らの真骨頂は、ブギーとブルーズに彩られた70年代の名作"Fandango"にこそある。このアルバムはA面がライブ、B面がスタジオ盤となっており、クリームの60年代後半の名作を思い出させる。しかし、このアルバムは、どちらかと言えば、B面のスタジオ盤が素晴らしい。特に渋いブルーズ曲、Blue Jean Bluesがしびれる。ビリー・ギボンズのギターとボーカルが泥臭くも洗練されていて素晴らしい。洗練されたピーター・グリーンと言ったらよいだろうか。
彼らの特徴はやっぱりハードブギー!と言えば、名曲Tushである。こういった曲をさらっと演奏するところがカッコいい。A面のライブでのロックロールショーなんかも60年代後半のフリートウッド・マックを彷彿とさせる。これもまたカッコいい。

Sleeping Bagもいいけど、70年代の名作"Fandango"は今聴いても全く色褪せていない、洗練されたブギーの名作なのだ。
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by onomichi1969 | 2012-05-04 23:28 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 Mike Bloomfield with Nick Gravenites and Friends "Live at Bill Graham's Fillmore West 1969" semスキン用のアイコン02

  

2011年 02月 11日

a0035172_23155235.jpg60年代後半、ブルーズ・ロックの2大白人ギタリストといえば、エリック・クラプトンとマイク・ブルームフィールドだったと言われている。クラプトンがソロとしてボーカルも取るようになり、ドラッグ療養によるブランクを経て、そのスタイルをアレンジしながら70年代も活躍したのに対して、マイク・ブルームフィールドは、ドラッグから抜け出せず、また、ブルーズに固執したが故に70年代以降は忘れられた存在となった。

そういう存在に僕は何故か惹かれてしまう。
マイク・ブルームフィールドの代表作と言えば、アル・クーパーと組んだ"Super Session"(1968)がある。ブルームフィールドは、体調が悪くてA面のみ参加であったが、1曲目の"Albert's Shuffle"や"Stop"の流れるようなギターソロ、クリアで力強いレスポールの音色がとても印象的で、A面2曲のみでこのアルバムは名作になったとも思える。

ブルームフィールドの作品はこれまでポール・バターフィールド・バンドや『フィルモアの奇蹟』が有名であるが、彼の魅力が思う存分に発揮されたアルバムと言えば、最近再発された"Live at Bill Graham's Fillmore West 1969"、いわゆる『永遠のフィルモア・ウエスト』である。

これはすごいアルバムである。ホワイト・ブルーズの極致である。
全編に渡り、ブルームフィールドのブルージーなギターが冴えわたる。ディストーションの効いた力強い音色と、その力強さの中に響く甘く柔らかい音色。ライブならではの手触り感。1969年のサンフランシスコ、フィルモア・ウエストというシチュエーションも、このアルバムに彩りを与える。

そして、ブルームフィールドの盟友、ニック・グラヴェナイツのボーカルも素晴らしい。ホワイト・ブルーズかくあるべし、とでも言うべき晴れやかで魂のこもったボーカルスタイルである。ブルームフィールドのギターとニック・グラヴェナイツのボーカル。それにホーンやピアノが絶妙に絡む。特に、オープニングのIt Takes Timeや、長尺のBlues on a Westside、One More Mile to Goが個人的にはとても好きな楽曲である。重厚なギターソロが圧巻なKilling My LoveやCarmelita Skiffle、Moon Tune、Mary Annもいい。
楽曲自体も深く、それでいてしつこくなく、ポップな若々しさがある。当時のイギリスの若いブルーズ・バンドとは違う落ち着いた味わいがある。

70年代のブルームフィールドはまだ聴いたことがないので、いくつか聴いてみようかと思う。

1981年、車の中で死亡しているブルームフィールドが発見される。ヘロインの過剰摂取が原因とされているが、実際のところ、彼は80年代を生き抜くすべを持っていなかったのだろうと僕は思う。60年代後半に一世を風靡した伝説のギタリスト。彼は、時代に殉じたロック・ミュージシャンの一人だったということなのだろう。
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by onomichi1969 | 2011-02-11 23:35 | 60年代ロック | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 Neil Young & Crazy Horse "Live Rust"(1979) semスキン用のアイコン02

  

2010年 01月 16日

a0035172_17551916.jpg70年代を締めくくるベスト オブ ライブアルバムのひとつ。
70年代のライブアルバムと言えば、Joe Cooker “Mad Dogs & Englishmen”(1970)、The Who “Live at Leeds”(1970)、Donny Hathaway “Live”(1971)、J. Geils Band “Full House”(1972)The Band “Rock of Ages”(1972)Humble Pie “In Concert”(1973)KISS “Alive!”(1975)Thin Lizzy “Live and Dangerous”(1978)などなど。スワンプから、ロックンロール、ニューソウル、ハードロックまで、様々なジャンルの傑作があるけど、70年代を代表するシンガーソングライター&ロッカー、ニール・ヤングの傑作ライブ”Live Rust”(1979)も忘れてはならない。本作は、彼の、そして70年代ロックの代表作と言ってもいいだろう。

”Live Rust”は、当時のアナログ2枚組みで、ニールのソロ作品を中心としたA-Bサイドと、クレイジーホース作品を中心としたC-Dサイドという構成となっている。ニールのソロはAサイドがアコースティックバージョンで、のびのびとした透明感溢れるボーカルとアコースティックギター、ハープ、ピアノによるシンプルなサウンドが瑞々しい。観客のさざめきの中でニール独特の抒情性がライブ空間を支配する。Comes a TimeとAfter the Gold Rushが出色。Bサイドはクレイジーホースを従えたバンドサウンドで、こちらのバージョンも荒々しくスピード感があって素晴らしい演奏。名曲When You Dance You Can Really LoveやLotta Loveもオリジナルと違った聴き応えがある。
もちろん、クレイジーホース作品もさらにいい。Cortez the KillerやCinnamon Girl、Like a Hurricaneなど、クレイジーホースのハードな名曲が並ぶラインアップは最高の選曲だろう。そして、迫力のバンドサウンドである。唸るギターアンサンブルと息のあったコーラスはクレイジーホース独特のグルーブを生み出し、その生の息遣いが観客と一体となってライブ特有の臨場感はぐんと盛り上がる。楽器の音がよく響き、声、息遣い、そして歓声が一体となった最高のライブ空間。静けさの中に演奏が響く前半から、ハードな演奏が爆裂する後半へと、アルバムの流れは一気に盛り上がっていくのだ。彼らの演奏はよく「鬼気迫る」って言われるけど、まさにこの言葉がぴったりだと思う。

このアルバムは一粒で2度おいしいともいえるベストオブベスト的な作品だけど、実は、ソロで2枚組、クレイジーホースで2枚組でもよかったとも思える。たとえ4枚組でも十分に聴かせるだけの力を感じる。

ニール・ヤング、そしてクレイジー・ホースのオリジナル作品には傑作が多いが、このライブアルバムも外せない1枚だろう。ニール・ヤングという繊細かつハードな個性を十分に味わえる、彼の魅力が満載された傑作であると同時に、最高のライブ空間を最良の形でパッケージしたアルバムとしても"Live Rust"は稀有の作品なのだと思う。
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by onomichi1969 | 2010-01-16 18:02 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 KISS "Alive!"(1975) semスキン用のアイコン02

  

2007年 12月 22日

a0035172_10443357.jpgキッスの代表作であると共に70年代を代表するライブアルバム。
70年代を代表するライブアルバム、、、と言えば、フリーやオールマン・ブラザーズ・バンド、ハンブル・パイ、ディープ・パープル、ザ・バンド、ボブ・ディラン、ストーンズ、J-ガイルズ・バンド、ボブ・マーリィ、シン・リジィなどなど、いくつかのバンドの作品を思い浮かべることができるけど、ライブのライブらしさを最も体現した作品、ライブの臨場感を思う存分に味わえる傑作といえばやはり、KISS ”Alive!”(1975)だろう。これぞライブアルバムの定番である。
ライブと言えば、2枚組である(これも定番)。1枚目。まずオープニングの"Deuce"からアクセル全開で畳み掛ける、3分台の曲を並べ、まるでジェットコースターのように目まぐるしい展開。ポール・スタンレーとジーン・シモンズのツイン・ボーカルもエース・フレーリーを中心としたツイン・リードの演奏もオリジナル以上のド迫力をみせる。鳴り止まない歓声、ポール・スタンレーの性急な掛け声といかにもロックだぜって感じのMC、彼らのパフォーマンスが透けてみえるような臨場感を味わえる。そしてライブならではの演奏のスピード感とドライブ感。まさにキッス絶頂期のライブにしてベスト盤、それはオリジナル以上の迫力と完成度を見せつけるのである。
2枚目はライブも中盤に差し掛かり、すこし長めの曲を差し挟む。圧巻は何といっても12分にも及ぶ"100, 000 Years"だろう。なが~い間奏でポール・スタンレーが観客を煽る様子がそのまま収録されているのだが、これが全くダレずに飽きさせない。あ~如何にもライブ、これこそロックン・ロール・パーティだって、思わず感嘆してしまう、まさにライブならではの風景を完全パッケージしている名演である。
ラストは、"Rock And Roll All Nite"から"Let Me Go, Rock 'N' Roll"と続き、まさに彼らのロックン・ロール・パーティ・ザ・ナイトに相応しい2曲で締めくくる。
KISS ”Alive!”(1975)は、ロックがパフォーマンスであり、祝祭(パーティ)であること、そして、ハードロックという枠を易々と超え出る、キッスがロックンロールの化身であることを高らかに証明してみせた渾身のライブアルバムなのである。ジャケットもカッコいい!

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KISS "Destroyer" 『地獄の軍団』(1976)のレビューはこちら!
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by onomichi1969 | 2007-12-22 22:15 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 The Rolling Stones "Still Life"(1982) semスキン用のアイコン02

  

2006年 02月 25日

a0035172_145234.jpg巷ではストーンズの来日公演の話題でもちきり、、、かどうかはよく知らないけど、僕自身としては彼らの新しいコンサートに特に惹かれるものはない。昨日、今日とたまたまZEPとWhoのライブDVDを観たのだけど、こういったステージを観ちゃうと今更ストーンズのライブに何を期待すればいいのか。。。

思えば16年前、20歳の僕は彼らの初来日公演を観るために上京して東京ドームまで行ったっけ。

大学の友達と九段下の駅で待ち合わせしたのだが、その友達がなかなか現われず、チケットもその友達が持っていたので、待ちきれずにダフ屋からでも買おうかなと思い、とりあえずドームに向かったのだ。
すると、外人スタッフらしき兄ちゃんが「アリーナのチケットを10,000円で売るぞー」って叫んでいたので、こりゃちょうどいいと思い声を掛けると、前から24列目のチケットだった!ラッキー!!もちろん直ぐに1枚購入。友達には悪いけど、予約してあったのはスタジアムの後ろの方の席だったし、まだ金は払ってなかったので、、、まぁ遅刻した君が悪いということで。。。
でも、前の方の席って、なんだか偉そうな人ばっかりで、小汚い格好の学生が間違えて紛れ込んでしまったような感じだった。有名人もたくさんいて、いわゆるVIPクラスの席というか、微妙に硬直したような変な雰囲気だった。ストーンズのステージ自体はそこそこだったけど、音は悪いし、なんとなくノレなかったような気がする。

ストーンズのライブアルバムと言えばこの一枚、"Still Life"(1982)だろうか。

ミックのフットボーラー姿やキースの急激な老け姿など、この頃のストーンズの変りぶりは個人的にあまり好きじゃない。。。けど、このライブ盤は昔よく聴いた。
ストーンズの本領はライブにある、とは全然思わないけど、このライブはわりと纏まっているんじゃないかナ。。。というか、実は僕はストーンズのライブは、90年の東京ドームを生で観たのとこのアルバムしか知らない。だったら、こっちのアルバムの方を取るというだけか。。。

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The Rolling Stones ”It's Only Rock and Roll”(1974)のレビューはこちら!
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by onomichi1969 | 2006-02-25 19:47 | 80年代ロック | Trackback | Comments(0)

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