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Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

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semスキン用のアイコン01 月光の夏 semスキン用のアイコン02

  

2008年 07月 06日

月光の夏_a0035172_17594462.jpg泣ける映画だ。
特攻隊で亡くなられた方々に対し、60年後の僕らが真っ当に向かい合える為には、どうすればいいのか。それがこの映画の中で問われている、、、とはさすがに思えない。それはあまりにも難しすぎるテーマだから。ここでは、単に、ある特攻隊員が出撃前に残したピアノ演奏にまつわる各自の思い出が語られるのみである。
しかし、最後にようやく真実を語ろうと決意した旧隊員が何十年かぶりにピアノと対面するシーンを前にして、僕らがこらえきれず号泣してしまうのは、ひとえに仲代達也のうるうるしたギョロ目に圧倒されるからに違いない。でも、ほんとに泣けるよー 1993年日本映画(2003-10-17)

# by onomichi1969 | 2008-07-06 18:02 | 日本の映画 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 ドイツにて semスキン用のアイコン02

  

2008年 07月 04日

ドイツにて_a0035172_0154321.jpg朝、街を走るのはとても気持ちがいい。
まだ人が本格的に動き始める前の時間帯が特にいい。
でも、走っていると、街の鼓動というか、人々の息吹のようなものを感じる。
街に人が住み、生活している。
その単純な事実を想像しながら走る。
様々な音が聞こえ始める。
小鳥の囀り、鈍重な清掃車のエンジン。
その響きはとても気持ちがいい。


ドイツにて_a0035172_0194962.jpg郊外の街。それは画一的だと言われる。
ドイツの田舎町にもそれはある。
幹線道路沿いに団地があり、造営地の戸建てがある。
バス停があり、ショッピングセンターがある。
マクドナルドがある。その中を走る。
そこにも街の鼓動と人々の息吹を感じる。
やはり、それも気持ちがいい。

# by onomichi1969 | 2008-07-04 00:22 | 旅の記録など | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 またまたドイツに出張! 6月29日~7月2日 semスキン用のアイコン02

  

2008年 07月 04日

6月29日、成田の朝便でその日の午後にフランクフルト着。
今回は目的地(いつもの田舎町)まで電車で移動しようと思ったけど、ついついタクシーを使ってしまいました。電車だと4時間かかるところが2時間だし、楽チンだし。少し高かったけど。。。会社の金だしね。

17時頃、ホテルに到着。
街の広場はちょっとしたお祭りモードです。
またまたドイツに出張! 6月29日~7月2日_a0035172_23334133.jpg

またまたドイツに出張! 6月29日~7月2日_a0035172_23345033.jpg

少しブラブラしてみましたが、今夜はEUROの決勝戦ということもあって、街全体になんとなく高揚した雰囲気が漂っています。僕はもちろんドイツを応援していましたよ。しかし、スペインが決勝まで勝ち上がっているとは全く予想外でしたね。決勝は勝負強さでドイツだと思ってましたが、永遠の優勝候補スペインがここまでやるとは。。。
部屋に戻ってHot Spot(無線LANサービス)の設定。なかなかうまくいかず、なんとかIEのアドインを無効にした状態で繋げることに成功、、、したところで強烈な睡魔に襲われて、、、いつの間にか眠ってしまいました;;(結局、Yahooツールバーが悪さしてただけだったのだが。。)
ふと気がついて起きた時には決勝戦も終わっていて、、、街はひっそりと静まり返っていました。まぁ、仕方がないですね。出来ればドイツの優勝をここの地で目の当たりにしたかったんだけど。そうしたら、アイリッシュパブにも乗り込んだのに。

6月30日は仕事です。
朝は6時の教会の鐘の音で目が覚めます。実際は3時の鐘でも一度目が覚めちゃうんだけど。それから街を30分くらいランニングして、戻ってきて朝ごはんです。
田舎町の朝は活動が早いです。7時くらいにはもう街に多くの人が行き交っていますから。こっちは9時半にホテルのロビーで待ち合わせなので、それまでは日本と電話で仕事のやりとりをしつつ部屋に篭もっていました。
出張先での仕事は15時半に終わって、それからホテルに戻り、報告書の作成。なんだかんだで夜までかかってしまいました。まだ外も明るい21時くらいに夕ごはんを食べてからすぐにバタンキュー。

7月1日はフリーということで(元々予備日だったので)朝から街をブラブラしようかなと。
その前に朝ごはんです。(ようやく落ち着いて。。。)
ここのホテルは朝ごはんがなかなか良くて、特にパンが美味しいのです。前回泊まっていたところは朝ごはんに温かいものが全くなかったのですが、ここは焼いた卵と茹でたトマトにベーコンとソーセージが出ます。これらを全部パンに挟んで食べるのがサイコーなんです。美味そうにみえないかもしれないけど。。。これが美味いんだなぁ。

またまたドイツに出張! 6月29日~7月2日_a0035172_23522933.jpgまたまたドイツに出張! 6月29日~7月2日_a0035172_23524825.jpg

ちなみにホテルの横のパン屋さん。
ここのパンもなかなか美味しいです。店員の女の子も可愛いですね。
またまたドイツに出張! 6月29日~7月2日_a0035172_23442668.jpg


朝方に日本と仕事のやりとりをして、それから街へ買い物に出掛けます。スーパーでお土産のお菓子やワイン、それと水を買い込んでから、昼ごはんは街道沿いのマクドナルドへ行くことに。マックは何処に行ってもマック。店ではビックマックを頼みましたが、味もシステムも全世界共通です。ドイツだからひと回り大きいということもなく。

またまたドイツに出張! 6月29日~7月2日_a0035172_23571088.jpgまたまたドイツに出張! 6月29日~7月2日_a0035172_23573411.jpg

ドイツの田舎町でもマクドナルドは街道沿いの風景としてしっくりと溶け込んでいるようです。マクドナルド的にポップでフラットな世界の風景。
またまたドイツに出張! 6月29日~7月2日_a0035172_23594955.jpg


またまたドイツに出張! 6月29日~7月2日_a0035172_2346175.jpg街道沿いのガソリンスタンド。ドイツでもガソリンの値段が高騰していますね。半年前に来た時よりもリッターで30セント高いです。1ユーロ 170円くらいとして、リッター1.59ユーロだから265円くらいですか。。高!(今回は何処に行くのもタクシーでしたが、値段も前回と比べてかなり上がっていたような。。。)



午後はやることがなく、どうしようかなと思案しつつ。。。ここはもうアレしかないなと。お日様もサンサンと照っていて、天気も最高だし、これはもう「サウナ日和」です。
ということで、午後は早々に街外れのサウナへと参戦しました。3年前に行ったところと同じドイツならではの男女混合モロだしサウナです。平日の午後というのに、結構人がいました。まぁ大体、街中に平日とは思えないくらい人が多いんですよ。街のあちこちにオープンカフェがあるのですが、日中からどこも人で溢れかえっています。(逆に日曜日の方が静かかも)平日の昼間というのに皆暇なのかなぁ。学校も午後イチには終わりのようで、午後になると街には若い人たちが多くなります。
またまたドイツに出張! 6月29日~7月2日_a0035172_04195.jpgモロだしサウナは相変わらずの男女モロだしの和気藹々で、残念ながら今回は中年オンリーでした。隣にある別施設の野外プールには若い男女(もちろん水着着用!)が溢れかえっていましたが。。。
まずは低温サウナで汗をかき、サンサンのお日様の下、日光浴で肌を焼き(結構焼けてしまった、、、)、プールで泳いで肌を休めてから室内の寝椅子でぐっすりと寝ちゃいました。いやー、極楽、極楽。モロだし、モロだし。
ちなみにこのポスターみたいな若い男女も前回はいたんだよなぁ。それもモロで。。。


またまたドイツに出張! 6月29日~7月2日_a0035172_044349.jpgそれから街の雑貨屋的な店に行きました。そこにちょっとしたCDコーナーみたいなのがあって、ドイツ版の80’sオムニバスみたいなやつがあったり。。日本盤のCDもあって、こっちではこれが輸入盤なんだろうなぁ、、、と思いつつ、10ユーロだから結構高めです。プリンスの『パープルレイン』が5ユーロ。これはちょっと安いかも。まぁユーロ自体が高いから微妙かな。



またまたドイツに出張! 6月29日~7月2日_a0035172_051091.jpg夕ごはんはアジア料理屋でナシゴレンです。基本的に普通のカレーチャーハンなんだけど、これがなかなかイケるのです。量もなかなか多く、値段も5ユーロ弱。同じ店のカレーライスよりはずっと美味しい。




7月2日は朝移動でフランフルト空港へ。
今度は時間的にも肉体的にも余裕があるので電車と地下鉄を乗り継いでの移動。4時間くらいで到着。午後イチの飛行機で成田へ。7月3日の朝着です。そのまま事務所へ移動して、その日は仕事。ここで我慢して起きていないと後々辛いですから。時差ぼけもなく、すぐに日本時間に対応できればと。

今回はこれまでで一番短いドイツ滞在で、ほとんど仕事らしい仕事もせず、ひとりでブラブラとしてたら出張期間も過ぎてしまったという感じ。。。こういう単独出張ならいつでもウェルカムなんだけどなぁ。

# by onomichi1969 | 2008-07-04 00:11 | 旅の記録など | Trackback | Comments(2)

semスキン用のアイコン01 Cyndi Lauper "She’s So Unusual"『N.Y.ダンステリア』(1983) semスキン用のアイコン02

  

2008年 06月 22日

Cyndi Lauper \"She’s So Unusual\"『N.Y.ダンステリア』(1983)_a0035172_1184167.jpg80年代中期、洋楽界の女性アイドルと言えば、マドンナかシンディ・ローパーだった。
今にして思えば、アイドルというには2人とも年を取り過ぎていたかもしれないけど、その当時は若い女性シンガーというのは殆どいなくて、それなりの下積みの末にようやくデビューした時には結構な年になってしまっていたというのが彼女たちの実際のところだったのだろうと想像する。その後、デビー・ギブソンとかティファニーとか、若くて可愛らしいシンガーもデビューするようにはなるけど、若さを売りにするのってどちらかと言えば日本的な文化で、アメリカっていうのはなんだかんだいってやっぱり実力主義(キャラクター主義も含めて)なんだなぁって思う。

話は戻るけど、やっぱりマドンナ派とかシンディ派とかいう2者択一的な特集が雑誌なんかであったりして、「どっちかかよ!」と思いつつ、僕は実はシンディ・ローパーが好きだった。
僕が初めてベストヒットUSAを観た時の全米チャートNo.1がシンディの”Time After Time”だったというのもあって、彼女にはわりと思い入れがあったのかもしれない。
彼女のデビュー作、”She’s So Unusual”『N.Y.ダンステリア』(1983)は確かによく聴いた。(無理やりな邦題だったけど。。) 1stシングルで全米No.2となった"Girls Just Want To Have Fun"『ハイスクールはダンステリア』でブレークして、2ndシングル、切ないバラード”Time After Time”『過ぎ去りし想い』はシンディ本人が演じるPVも結構印象的で、彼女の人気を決定付けた名曲である。その後、このアルバムからは、"She Bop"『暗闇でSHE・BOP』や"All Through the Night"『魅惑のスルー・ザ・ナイト』が連続してトップ5ヒットとなる。さらに”Money Changes Everything”もスマッシュヒットする。
”She’s So Unusual”がファーストアルバムにして最大のヒットアルバムとなったことは彼女にとってはものすごいプレッシャーとなったに違いない。このアルバムには優れたポップチューンがこれでもかってくらいに並びすぎた。"All Through the Night"だって”Time After Time”に負けないくらいいい曲だし。
2ndアルバム”True Colors”(1986)からもタイトル曲が全米No.1、”Change of Heart”が全米No.3になるなどヒットは続くが、やはり目新しさのない分、勢いだけの感は否めなかった。

その後の彼女の活躍についてはあまり知らない。以降のアルバムもそれなりヒットしたことだろうが、80年代の栄光が再び彼女の上には輝くことはなかったようだ。彼女が自身のキャラクターを意識したようなアカルイポップチューンから、よりアーティスティックな面に比重をおいたアルバムをつくったとしても、それが多くの人(特にアメリカ人)に認められることはなかった。彼女を捉えた1stアルバムの呪縛を彼女がどう処理していったのかは想像もつかないけど、僕らは今でも彼女の1stと2ndアルバムだけを聴いているし、これからも聴いていくだろう。タイム・アフター・タイム・・・

確かに80年代の彼女のアルバム、特に1stアルバムはその時代の、80年代の象徴的サウンドと言っていい。そのキャラクターも含めてうまく時代を捉えたし、それが故に彼女の歌は僕らの心の中にいつまでも残っていく。

# by onomichi1969 | 2008-06-22 08:38 | 80年代ロック | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 The Jam "The Gift"(1982) semスキン用のアイコン02

  

2008年 06月 21日

The Jam \"The Gift\"(1982)_a0035172_20405552.jpgジャムは、ロンドンパンクのアイドル的存在で、音楽的にはスピード感溢れるR&B系のビート・サウンド、ファッション的にはモッズという感じで捉えられるのが一般的である。
日本でも70年代パンクのバンドではクラッシュと並び最も人気があり、元々楽曲及び演奏力への評価が高い。ファースト以降も良質なアルバムを発表し続け、パンクからニューウェーブへと移行する時代の流れの中で音楽的な多様性を身に付けることによって、80年代初頭にはUKを代表するバンドに成長する。
そんなバンドの個性は、中心人物のポール・ウェラーの精悍さ、その存在感に結局のところ尽きるのではないか。ジャムにしろ、スタイル・カウンシルにしろ、その音楽から滲み出る「誠実さ」が彼らのサウンドの印象を規定しているとさえ思える。

ジャムの代表作と言えば、3rdアルバム"All Mod Cons"(1978)であろう。力強いベースラインとスピーディなドラミング、激しいカッティングギターと振り絞るようなソウルフルなボーカル。ジャムの特徴的なサウンドにニューウェーブ的なポップセンスが融合し、楽曲的にもアコースティックなバラード"English Rose"の名曲があり、ストレート一辺倒のサウンドからバラエティをみせるようになる。
映画『ハイ・フィデリティ』の中で、当時人気絶頂だったGreen Dayが最も影響を受けたバンドとしてクラッシュとスティッフ・リトル・フィンガーズが挙げられていたが、僕の中ではこの時期のジャムが最もイメージ的に繋がったりもする。今で言うメロコア的なもの。ハードなパンクとメロディアスなポップの要素が最もバランスよく構成されたのがこの時期のアルバムだといえる。

その後、ジャムはポップの割合を徐々に大きくしていき、シングル曲"Going Underground"や"Funeral Pyre"のようなポップソングを次々とUKで大ヒットさせる。さらにR&B的なアレンジやリズムを大胆に取り入れたアルバム"The Gift"(1982)に至り、そのサウンドはひとつの完成形に到達したと言えよう。

僕が一番好きなジャムのアルバムは、やはり"All Mod Cons"(1978)で、高校生の頃に自前で買ったLPとしては、ボウイのジギーやジャニスのパールと共に、アルバムそのものとして最も愛着があった。この3枚を聴くときはつねに厳粛な気持ちで、まるで儀式のようにビニールからレコードを取り出してクリーナーで磨き上げ、ステレオの前で正座して聴いたものだ。そして聴き終わったら厳かにレコードを取り上げ、ビニールに折り目をしっかりと入れてジャケットに戻すのである。(キズなんてつけた日にはもう大変である)

そして、ジャムの中で最も聴いたアルバムとなれば、"The Gift"(1982)になる。
このジャムのラストアルバムは、楽曲的にとても充実していると思う。"Happy Together"、"Ghost"、"Precious"と繋がる導入部のキラーチューンから、中盤の"Running on the Spot"、そして大ヒットした"Town Called Malice"と、とにかく曲が素晴らしい。もちろんブラスを大胆に導入したサウンドアレンジと共に演奏的にもキレの良さを感じる。この時期が人気も最高潮でバンドとしてすごくノリに乗っている状態だったと思うし、だからこそ彼らの解散が如何に衝撃的だったかも想像できる。
このアルバムが彼らにとってのひとつの頂点でありながら、限界でもあったとはよく言われることだ。ポール・ウェラーがスタイル・カウンシルでそのスタイルを180度転換するのも今となってはよく分かるような気がするが、それでも、ジャムとして完成させたギリギリ限界のポップサウンドに僕はすごく惹かれる。それこそが彼らの精一杯の誠実さだと思ったりするのだ。

The Jam \"The Gift\"(1982)_a0035172_20411441.jpg


# by onomichi1969 | 2008-06-21 21:15 | 80年代ロック | Trackback | Comments(0)

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