Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

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semスキン用のアイコン01 <   2008年 09月 ( 6 )   > この月の画像一覧 semスキン用のアイコン02

  

semスキン用のアイコン01 東京夜曲 semスキン用のアイコン02

  

2008年 09月 20日

a0035172_0422848.jpgとても静かでいい映画です。静かだけど、揺れのある、振幅は狭いけれど、たえず微かに揺れている、まるで漣(さざなみ)のように、穏やかに沸き立つ映像をみせます。
出ている人達は皆な照れていて、ためらいがちで、とても微妙な表情をしています。(僕にはそれが生き生きして見える) そんな微妙さの中に様々な情動が見え隠れして、それがなんとも言えないリアルな色気を感じさせるのです。その切なさ。刹那さ。結構ぐっときます。
桃井かおりに長塚京三、そして倍賞美津子。キャスティングも秀逸です。市川準監督作品では『東京兄妹』もよかったけど、こっちもかなりいいですね。1997年日本映画(2002-01-17)
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by onomichi1969 | 2008-09-20 00:50 | 日本の映画 | Trackback(1) | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ "Buena Vista Social Club" semスキン用のアイコン02

  

2008年 09月 07日

a0035172_2226146.jpgキューバ音楽に興味がない人でもお薦めです。音楽って素晴らしいなぁって単純に思える。
忘れられたキューバ音楽の巨人達(おじいちゃん達)が演奏する姿は本当に感動的です。なぜだろうか?本来、音楽って世代を超えた根源的なものなのに今ではなかなかそう言えない部分がありますよね。おじいちゃん達の演奏は音楽が魂を揺さぶるものだってことを、キューバ音楽に限らずいいものは流行り廃りに関係なくやっぱりいいんだっていう当たり前のことを改めて感じさせるのでしょうね。あらゆるしがらみを超越した老フラミンゴ達がそれぞれ自慢の楽器を持って集う楽しい音楽パーティって感じでとても心が和みました。映画作家が撮る音楽ドキュメンタリーとしては、スコセッシ/ザ・バンドの「ラストワルツ」もお薦めなんだけどね~。 1999年仏・米・独・キューバ・英映画(2002-03-24)
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by onomichi1969 | 2008-09-07 22:28 | 海外の映画 | Trackback(1) | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 マグノリア "Magnolia" semスキン用のアイコン02

  

2008年 09月 07日

a0035172_2233627.jpg結構ぐっときました。僕は3時間という長さが全く苦にならないほど、また観たいなぁと思えるほどこの映画に、そしてこの映画の作者に共感しました。
この映画の基本は、ミニマリズム的な展開なのですが、その全体的なトーンは一つの統一感として世界の(世紀末的な)不安感を表しているように感じます。登場人物達が抱えるナラティブ、その生き難さの感覚は多分に象徴的に僕らの生のリアリティに重なるのです。僕にはこの映画がそのリアリティに耐えうるだけの誠実さを作品の水脈としてもっていると感じることができたのです。
そして、この映画がすごいのは、登場人物達が迎える自己のカタストロフに対して、最後に「かえるくん」を登場させていることです。アルトマンの『ショートカッツ』にも似たような展開がありましたが、今回のかえるくんはそれにも増して寓話的な意味合いがあるように思えます。なんてったってかえるくんなのですから。このかえるくんの登場は突発的で、非現実的であるが故に違和感を持つ人が大半かもしれないけれど、これはこの物語が物語であるが故の重要な象徴(しるし)だと思うのです。個人のカタストロフを超えた圧倒的な理不尽さという意味でもあり、個人のネガティブな「あり得る」を超えた広くポジティブな「あり得る」という意味でもある。異常なものが一周ひっくり返って救済への光となるような、そんな感触かもしれません。それは村上春樹の『かえるくん、東京を救う』を思い起こさせます。あの小説のかえるくんは暴力と救済のパラドックスの象徴でした。
今、僕らは世紀末を越えて、新たな時代を生きています。しかし、世界はいつでもかえるくんを登場させる準備があるのです。それは変わらず、ある種の象徴(しるし)として。。。1999年アメリカ映画(2002-04-18)
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by onomichi1969 | 2008-09-07 22:21 | 海外の映画 | Trackback | Comments(2)

semスキン用のアイコン01 野性の夜に "Les Nuits Fauves" semスキン用のアイコン02

  

2008年 09月 07日

a0035172_20583843.jpgセザール賞受賞前に監督・主演であるシリル・コラールがAIDSで死んだという悲劇的なニュースが、この映画の公開時には、セットとして報じられていました。確かに映画自体も主人公が同じAIDSに感染しており、ある意味で主人公はシリル・コラールその人だと言っていいかもしれません。そんな悲劇的な話題が本編よりも先行してしまったのは事実ですが、それを差し引いてもこの映画には僕らを引き付ける魅力があるというのも紛いない事実でしょう。
ロマーヌ・ボーランジュがとても魅力的です。恋人であるシリルがAIDSであることを知った時、その不条理さを呪い、悩み、そして自分の人生そのものを問い詰めて、それでも彼を愛しぬくことを決断する、そんな彼女のポジティブさが結局シリルを救うことになるのです。愛を信念として生き抜くこと、そんな「母」のような力強い少女をロマーヌは切々と演じました。
これは絶望的な状況の中でのラブストーリーです。普段の僕なら知らず知らずの内にアンハッピーエンディングを求めてしまうところだけど、この映画の中のハッピーエンディングは、映画の外のシリルの逝去という事実と相まって、「生きる」ということの切実さを訴える粛々たる感動を僕らに与えてくれるのです。1992年フランス映画(2003-10-12)
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by onomichi1969 | 2008-09-07 21:00 | 海外の映画 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 リバー・ランズ・スルー・イット "A River Runs Through It" semスキン用のアイコン02

  

2008年 09月 07日

a0035172_19524995.jpg「若さ」が美しいものであること。その失われし魅力に対する羨望や嫉妬、自我の抑圧。そんな「青春」を巡る物語を描いた傑作といえるでしょう。兄は、結局、「青春」と決別する側に立ちますが、自らの純粋さを信じる若き弟(ブラッド・ピット)は当然のように破滅の道を選びます。それは、ある意味で自分が自分であることに固執するが故の、若さ故の美しき悲劇なのです。彼は、ジェームス・ディーンや中原中也のようにその美しさが永遠に刻まれる存在の象徴として、いつまでも「青春」と寄り添う側に置かれるのでしょう。象徴として。。。そして僕らは大人になるのです。
それにしても、ブラッド・ピットはまさに適役でした。レッドフォードが惚れ込んだことはありますねぇ。(彼に若き日の自分を見たんでしょうか)1992年アメリカ映画 (2003-10-12)
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by onomichi1969 | 2008-09-07 20:31 | 海外の映画 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 Paul Young "From Time To Time - The Singles Collection"(1990) semスキン用のアイコン02

  

2008年 09月 07日

a0035172_16531831.jpgポール・ヤング、ボーイ・ジョージ、ジョージ・マイケル、サイモン・ル・ボン、スティング、トニー・ハドリー、ボノと言えば、、、、そう、バンドエイドである。
これがライブエイド版だと、デビッド・ボウイ、ボブ・ゲルドフ、ジョージ・マイケル、スティング、ポール・ウェラー、ボノとなる。

オリジナルの順番は有名だけど、ライブエイド版はさっきyoutubeで観て僕が確認したもの。ボノの前に歌っているのは確かにポール・ウェラーの声だけど、哀しいかなカメラに映ってない。。。オリジナルではソロを歌っていないし、またしても目立ってないナ。(USA for Africaでのリンジー・バッキンガムも同じ立ち位置だった。。)
最近、バンドエイド20というのが出たが、ここでもボノは同じパートを歌っている。確かにこの曲でのあのパートは彼しかイメージできないけど。

それはそれとして。

ポール・ヤングである。
1984年の暮れ、「Do they know it's Christmas?」でボーカルソロのトップを飾っていたこの人物のことを僕はよく知らなかった。ベストヒットUSAで最初に紹介されたとき、イギリスの若手シンガーの中では一番歌が上手いということを小林克也が言っていたと記憶する。「Everytime you go away」が全米No.1となるのは1985年のこと。その当時、原曲が大好きだったH&Oということで、そのカバー曲でのNo.1ヒットというのがいまいちしっくりこなかったが、歌のうまさは確かに印象に残った。もちろん曲もよかったし。
また、雑誌のインタビューか何かでポール・ヤングが憧れのボーカリストとして、マーヴィン・ゲイとポール・ロジャースの名前を挙げていたのもとても印象に残っている。
アルバム"The Secret of Association"(1985)もそれなりによく聴いた。

少し前にドン・ヘンリーのレビューでボーカリストの質は天性のものだと書いたけど、彼の曲を聴いてみて、やはり同じ感慨をもつ。

"From Time To Time - The Singles Collection"(1990)は、ポール・ヤングの1991年以前の曲を集めたベストアルバムである。
このアルバムは最近よく聴くのであるが、彼の歌の上手さにも関わらず何度聴いても印象に残らない曲も多い。そういうことはこの手のベスト盤ではありがちだし、仕方がないことだけど、Crowded House の「Don't Dream It's Over」 などが彼の声で結構しっくりきていたので、思い切ってもっとカバー曲中心のアルバムを出してもいいんじゃないかとも思う。

そういえば、日本では、徳永英明とか中西保志とか、邦楽のスタンダードナンバーをカバーしてアルバムを発表する歌い手が増えてきているけど、そういうのも悪くないと僕は思う。(日本にもそれだけのストックが揃ったという感慨もあるし) 但し、歌声に味わいがなくちゃ全く意味がないけどね。
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by onomichi1969 | 2008-09-07 16:56 | 80年代ロック | Trackback | Comments(0)

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