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semスキン用のアイコン01 Neil Young & Crazy Horse "Live Rust"(1979) semスキン用のアイコン02

  

2010年 01月 16日

a0035172_17551916.jpg70年代を締めくくるベスト オブ ライブアルバムのひとつ。
70年代のライブアルバムと言えば、Joe Cooker “Mad Dogs & Englishmen”(1970)、The Who “Live at Leeds”(1970)、Donny Hathaway “Live”(1971)、J. Geils Band “Full House”(1972)The Band “Rock of Ages”(1972)Humble Pie “In Concert”(1973)KISS “Alive!”(1975)Thin Lizzy “Live and Dangerous”(1978)などなど。スワンプから、ロックンロール、ニューソウル、ハードロックまで、様々なジャンルの傑作があるけど、70年代を代表するシンガーソングライター&ロッカー、ニール・ヤングの傑作ライブ”Live Rust”(1979)も忘れてはならない。本作は、彼の、そして70年代ロックの代表作と言ってもいいだろう。

”Live Rust”は、当時のアナログ2枚組みで、ニールのソロ作品を中心としたA-Bサイドと、クレイジーホース作品を中心としたC-Dサイドという構成となっている。ニールのソロはAサイドがアコースティックバージョンで、のびのびとした透明感溢れるボーカルとアコースティックギター、ハープ、ピアノによるシンプルなサウンドが瑞々しい。観客のさざめきの中でニール独特の抒情性がライブ空間を支配する。Comes a TimeとAfter the Gold Rushが出色。Bサイドはクレイジーホースを従えたバンドサウンドで、こちらのバージョンも荒々しくスピード感があって素晴らしい演奏。名曲When You Dance You Can Really LoveやLotta Loveもオリジナルと違った聴き応えがある。
もちろん、クレイジーホース作品もさらにいい。Cortez the KillerやCinnamon Girl、Like a Hurricaneなど、クレイジーホースのハードな名曲が並ぶラインアップは最高の選曲だろう。そして、迫力のバンドサウンドである。唸るギターアンサンブルと息のあったコーラスはクレイジーホース独特のグルーブを生み出し、その生の息遣いが観客と一体となってライブ特有の臨場感はぐんと盛り上がる。楽器の音がよく響き、声、息遣い、そして歓声が一体となった最高のライブ空間。静けさの中に演奏が響く前半から、ハードな演奏が爆裂する後半へと、アルバムの流れは一気に盛り上がっていくのだ。彼らの演奏はよく「鬼気迫る」って言われるけど、まさにこの言葉がぴったりだと思う。

このアルバムは一粒で2度おいしいともいえるベストオブベスト的な作品だけど、実は、ソロで2枚組、クレイジーホースで2枚組でもよかったとも思える。たとえ4枚組でも十分に聴かせるだけの力を感じる。

ニール・ヤング、そしてクレイジー・ホースのオリジナル作品には傑作が多いが、このライブアルバムも外せない1枚だろう。ニール・ヤングという繊細かつハードな個性を十分に味わえる、彼の魅力が満載された傑作であると同時に、最高のライブ空間を最良の形でパッケージしたアルバムとしても"Live Rust"は稀有の作品なのだと思う。
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by onomichi1969 | 2010-01-16 18:02 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

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