Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

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semスキン用のアイコン01 ベルベット・ゴールドマイン "Velvet Goldmine" semスキン用のアイコン02

  

2008年 10月 12日

a0035172_9413841.jpgデビッド・ボウイの名曲『ベルベット・ゴールドマイン』がタイトルである。
僕が中学の終わり頃に初めて買った洋楽LPがボウイの『ジギー・スターダスト』で、僕はこのアルバムを聴きながら、ジャケットに描かれたジギー・スターダストがその煌びやかな出で立ちで歌い演奏する姿をよく想像したものである。
コンセプトアルバムの傑作『ジギー・スターダスト』(1972年)は、SF的な要素を盛り込みながら、リアルタイムの音楽ムーブメントの末路を予見する形で、セルフイメージを重ねたロックスターの隆盛と凋落をクールに描ききったグラムロックの記念碑的な作品であるともいえる。オリジナルLPには収められていなかったが『ベルベット・ゴールドマイン』はその頃の彼の代表曲のひとつである。(『スペース・オディティ』のB-side)
さて、映画『ベルベット・ゴールドマイン』は、映画の宣伝写真を観れば一目瞭然、デビッド・ボウイをモデルとしたグラムの世界を再現することを目的としているように感じられる。ロックスターを目指した一人の美しい青年が巨大なショービズにどのような形でまみれていったのか、そこで何を得て何を捨てたのか。幾つかのセルフストーリーを盛り込み、当時のムーブメントのある側面を炙り出そうとしているようにも見える。しかし、この映画のボウイ的な世界は、C.ベール演じるフリークの視点から描かれるが故に類型的にならざるを得ず、僕らが『ジギー・スターダスト』を聴いて描くボウイの意外とクールな自己演出的なイメージが宙に浮いてしまうように感じる。実はこの映画はボウイ的な世界、そのグラムの輝きと空疎さがとても浅はかなイメージで描かれているにすぎない。それはある意味で『ジギー・スターダスト』というアルバム世界をなぞっているからだと言えなくもないが、映画にするならそれはとても中途半端な気がする。ボウイとイギーの絡みやショービズのあり方等、あまりにも想像通りにすぎるのだ。
C.ベールが回顧する地点である(ボウイも歌った)1984年というのは、日本でも洋楽全盛の時代。グラムロックへの印象はだいぶ違うものを感じた。あれはダサかったのか、それともある種の神格へ昇華していたのか?!どうなんだろうか。。。 1998年イギリス映画(2003-12-06)
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by onomichi1969 | 2008-10-12 09:47 | 海外の映画 | Trackback | Comments(0)

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