Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

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semスキン用のアイコン01 レナードの朝 "Awakenings" semスキン用のアイコン02

  

2008年 08月 03日

a0035172_104982.jpg「生かす」というのは難しい問題だと思う。なぜなら「生きる」とは元来、主体的な問題だから。「生きる」という倫理には、結局のところ普遍的な結論というのは有り得ず、道徳という道筋や常識という枷でそれを推し量ることはできない。ただ、人間というのが常に他者との関係性によって成り立つ社会的な自我そのものであること、それ故、人間の抜け殻である身体が果たして人間としての価値を有するのか、という素朴な(ある意味哲学的な)疑問を誰もが拭い去れないのである。そういう潜在的な妥当がこの映画を感動的にしている要因であると思う。

レナードが眠りから覚めるシーン。その輝きと喜び。生きることの素晴らしさへの訴え。一体これは誰の意思なのか、一瞬、疑念が湧く。確かに人嫌いの医師とレナードの対比は作為的に感じるし、展開があまりにも予定調和すぎるような気がしないでもない。ただ、僕はこの映画を素直に捉えたい。この映画が見せる「生きる」という問いかけを僕は真摯に受け止めたい。彼が「生きたい」のかどうかは僕には分からないが、ただ、僕は「生きる」のである。その主体的な有り様、実はロビン・ウィリアムス演じる医師に投影されているところの、生きていくことの素直な有り様を深く考えさせる、そういう映画として僕は評価したいと思う。1990年アメリカ映画(2003-12-06)
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by onomichi1969 | 2008-08-03 10:05 | 海外の映画 | Trackback(1) | Comments(0)

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Tracked from Watch IT! at 2008-09-15 14:12
タイトル : 【レナードの朝】
長い間半昏睡状態が続いていたレナードが 目覚める。 人間とはなんのために生きているのか 考えさせられます。 ~・~・~・~・~・~・~・~ もし俺が植物状態に陥ったら 生きていたいと思うのだろうか?? それとも・・・・ 人間とは弱い生き物です。 評価 : 5/10... more
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