Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

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semスキン用のアイコン01 The Street Sliders 『Slider Joint』(1983) semスキン用のアイコン02

  

2008年 03月 20日

a0035172_1214224.jpg最近、日本のロックをよく聴く。
こういう時期はこれまでも10年に1度くらいあって、高校卒業後の88年頃、会社に入った94年頃、なぜか節目の頃にそれは訪れる。まぁ環境が変わるので、趣味的にもちょっとした変化が欲求されるのだろう。
そして今回。別に新しい音楽を聴くわけではなく、ただ88年や94年当時に聴いていたものをまた聴くだけであるが、ただ、10年、20年の時を越えて再聴するので、それはまた新しい体験に等しい感動がある。さらにこのバンドのアルバムをもうちょっと深く聴いてみよう、という気にもなる。いい音楽というのは時代を越える。というか、時代を越える音楽というのが本当にいい音楽なのだと思う。

僕の中で蘇ったのは、ストリート・スライダーズである。
スライダーズは88年頃によく聴いた。初めて聴いたのはライブ盤『天国と地獄』(1987)で、その後に『天使たち』(1986)、『Bad Influence』(1987)を聴き、『Slider Joint』(1983)、『がんじがらめ』(1983)へと移行した。
スライダーズの音楽はまさに僕のツボだった。彼らは日本のストーンズと呼ばれていたが、実はストーンズから既に失われていたアーシーかつチープな味わいがあった。それでいて実直でこじんまりしていて、当時、日本のロックの代表格でもあったRCサクセションのようなバラエティさは微塵も感じられないけども(僕はRCが苦手だったこともあり)、スライダーズの音楽は僕の感性にピタッと嵌ったのである。もちろん日本語のロックなので、日本的な叙情、日本語の歌詞が音楽としてどのように響くのか、それがその音楽を如何に飽きずに聴けるかのひとつの基準となる。その点でスライダーズは絶妙であった。日本語をロックに乗せる際、「ロックするぜ」的な「あざとさ」がどうしても鼻につくことが当時は多かったのであるが、スライダーズの音楽にはそれがなかった。かといって、それが真島昌利や泉谷しげるのように切実感と共に心響くということもなかったが、ある意味で「なげやり」なところがナチュラルにしっくりきたのである。そういう歌の文体というのは、彼ら独自のもののような気がする。

彼らのアルバムで特に聴いたのは、1st『Slider Joint』(1983)と2nd『がんじがらめ』(1983)の2枚である。はっきり言って、アルバムの質的には『天使たち』(1986)の頃と比べると悪い。ハリーの声は落ち着きがなく、時に空回りしているし、演奏もひたすらルーズでまだ確立されていない。でも、それがまた独特の雰囲気となって、彼らのアルバムの中でも他にない味わいを醸し出している。
名曲『のら犬にさえなれない』や『Dancin' Doll』は聴けば聴くほどその味わいに感嘆する。『(Nobody Can) Catch Me』や『道化師のゆううつ』の渋さもよい。

今、現在、スライダーズの初期のアルバムは殆ど廃盤になっている。僕も今回彼らの3rd『Jag Out』(1984)と4th『夢遊病』(1985)を揃えるのにヤフオクを利用したけど安くは買えなかった。2ndなんて今、Amazonで買えば中古で7000円台だ♪こんなことってあるのか~、ベイビー♪

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by onomichi1969 | 2008-03-20 00:17 | 日本のロック | Trackback | Comments(0)

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