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Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

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semスキン用のアイコン01 ハイ・フィデリティ "High Fidelity" semスキン用のアイコン02

  

2008年 03月 16日

ハイ・フィデリティ \"High Fidelity\"_a0035172_2045662.jpg最高に面白い映画!ジョン・キューザックの独白ショーに惹きつけられっぱなしでしたね。僕も32歳(注:本レビュー当時です)のベストヒットUSA世代で自称洋楽マニアだったので、論評と共に出てくる曲やアルバムのタイトル、ミュージシャン名にはいちいち頷くものがありました。
これは洋楽好きじゃないと理解できないかもしれないなぁ、なんて思いながら観てましたけど、こういうマニアックな閉鎖空間を全く否定していないところがとてもGoodです。
キューザックは人間性じゃなくて、趣味が重要だって言っているけど、それは冒頭のMiserableとMusicでどっちが先かの議論と同じで、趣味(この場合は音楽)への固執がある意味で自己の人間性の理解を含んでいて、それを従えた新しい関係性(他者との関係)こそが生きていく縁(よすが)になり得るというように僕には理解されました。この映画のハッピーエンドはそのことの提示であり、新しいマニュフェストだといったら言いすぎかな。
それにしても、ラストの"Let's get it on"はよかったですねぇ。フリアーズとキューザックの遊び心とともに音楽への深~い愛情を感じて、妙に感動してしまいました。まさかこんな隠し玉があったとはね。。。2000年アメリカ/イギリス映画(2002-06-09)

by onomichi1969 | 2008-03-16 20:06 | 海外の映画 | Trackback | Comments(2)

Commented by shindouxxx at 2008-03-17 00:03
数年前観たときは、音楽あんまりわからなかった。
昨日、また観たら、もうバックでなってるやつまでわかるようになってました。  ネットのおかげかな(笑
Commented by onomichi1969 at 2008-03-17 23:19
シンドーさん、こんばんわ。
確かに「分かる人には本筋とは関係ないところですごく楽しい」映画でした。とはいえ、観る人を突き放すでもなく、見た目はまったくおたくっぽくないキューザックを起用しながら、それとなくおたく論を展開しつつ、作りとしては立派な恋愛映画となっているのだから、なかなか出来た作品です。
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