ハイ・フィデリティ "High Fidelity"
2008年 03月 16日
これは洋楽好きじゃないと理解できないかもしれないなぁ、なんて思いながら観てましたけど、こういうマニアックな閉鎖空間を全く否定していないところがとてもGoodです。
キューザックは人間性じゃなくて、趣味が重要だって言っているけど、それは冒頭のMiserableとMusicでどっちが先かの議論と同じで、趣味(この場合は音楽)への固執がある意味で自己の人間性の理解を含んでいて、それを従えた新しい関係性(他者との関係)こそが生きていく縁(よすが)になり得るというように僕には理解されました。この映画のハッピーエンドはそのことの提示であり、新しいマニュフェストだといったら言いすぎかな。
それにしても、ラストの"Let's get it on"はよかったですねぇ。フリアーズとキューザックの遊び心とともに音楽への深~い愛情を感じて、妙に感動してしまいました。まさかこんな隠し玉があったとはね。。。2000年アメリカ/イギリス映画(2002-06-09)
by onomichi1969 | 2008-03-16 20:06 | 海外の映画 | Trackback | Comments(2)
昨日、また観たら、もうバックでなってるやつまでわかるようになってました。 ネットのおかげかな(笑
確かに「分かる人には本筋とは関係ないところですごく楽しい」映画でした。とはいえ、観る人を突き放すでもなく、見た目はまったくおたくっぽくないキューザックを起用しながら、それとなくおたく論を展開しつつ、作りとしては立派な恋愛映画となっているのだから、なかなか出来た作品です。