Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

onomichi.exblog.jp

ブログトップ

semスキン用のアイコン01 Boston "Don't Look Back"(1978) semスキン用のアイコン02

  

2007年 07月 22日

a0035172_0513424.jpgボストンと言えば、やはり衝撃のファーストアルバム”Boston”(1976)『幻想飛行』を取り上げるべきだろう。
その象徴たる”More Than a Feeling”は何度聴いても素晴らしい名曲だ。「ボストン以降」という言葉もあるように、彼らの登場はアメリカン・プログレ・ハードとでも言うべきひとつのジャンルを確立させ、ボストンの大ヒットという流れの中で、以降のカンサス、ジャーニー、スティクスといった一連のバンドもその音楽的方向性を決めていったのだろうと思う。音楽史的な意味でも彼らのファーストは、70年代中期のピストルズやブルース・スプリングスティーン、ボズ・スキャグスのアルバムと並び、ジャンルは違えどロック史のターニング・ポイントに位置づけられる、80年代への道筋を示す重要な作品であろう。と同時に、当時のヒットシーンの中では、ピーター・フランプトンやフリートウッド・マックの大ヒットアルバムによって象徴されるロックのメジャー化、大衆化、商業化の代名詞でもあったのである。

しかし、僕が洋楽を聴き始めた1984年頃、ボストンは完全に過去のバンドであった。1978年の2作目以降全くアルバムを出していなかったのだからそれも当然のことであったが、ジャーニー、スティクス、フォリナー、TOTO等が活躍していた当時、ボストンの作品は、僕らにとって、ジャンルのパイオニアでありながら最後に行き着くべき歴史そのものだったのである。

僕にとってボストンのアルバムは1st”Boston”(1976)と2nd”Don't Look Back”(1978)に尽きる。(というかそれしか知らない) これら2作品は完全に地続きのアルバムである為、どちらのアルバムが良いかなどと言う問いはあまり意味がない。
。。。と言いつつ、ここでは、”Don't Look Back”(1978)を取り上げてみた。

冒頭を飾る”Don't Look Back”は、”More Than a Feeling”と並ぶ名曲である。特に出だしのギター音は、エイジアの”Heat of the Moment”と共に僕らの琴線に響く必殺のフレーズである。また、”Don't Look Back”はアルバムを超えた”More Than a Feeling”の続編でもある。アルバム自体も2つでひとつの作品のようなものだから、1stアルバムの唯一の不満とでも言うべき純然たるバラードの不在も2ndの”A Man I'll Never Be”という大作の存在によって解消されてしまうのだ。
分厚くて温かみのある独特のギターサウンドと華麗なコーラスワーク、時に声と音が一体と化し、その空間的広がりが僕らの想像力をかき立てる。まさにスペーシー・サウンドである。その手触りもまたロックの新しい可能性のひとつだった。

やはり聴くならば、1st⇒2ndと続けてかけたい。どの楽曲も聴き応え十分の作品ばかり。独特のギターサウンドもバラエティにも富んでいるし、それでちょうどお腹いっぱいくらいなのだ。

"Something About You"や"Let Me Take You Home Tonight"も素晴らしい曲だし!
[PR]

by onomichi1969 | 2007-07-22 01:08 | 70年代ロック | Trackback(1) | Comments(2)

トラックバックURL : http://onomichi.exblog.jp/tb/5900510
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from 音楽の杜 at 2007-11-10 21:12
タイトル : Boston 「Don't Look Back」(1978)
鬼才トム・ショルツの才能が炸裂したボストンのセカンドアルバム 昨日の洋楽カラオケ大会の余韻も冷めやらぬなか、ボストンを聴きかえしてます。 あのポラロイド社に勤めながら自らの電子工学の知識を用いて素晴らしいギターサウンドを創造し、デモテープまで作ってしまったトム・ショルツ。ボストンは彼自身のバンドといっていいでしょう。スティーリーダンが実質ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーのユニットであるのと同じイメージですね。 そして1976年のファーストアルバム「Boston」は売れまくりまし...... more
Commented by 240_8 at 2007-11-10 21:14
こんばんは!
記事TBさせて頂きました。
昨晩行った洋楽カラオケバーにて、Bostonでえらい盛り上がったので、久しぶりに聴きかえしていました。いいですね~、やっぱり。
Commented by onomichi1969 at 2007-11-10 23:26
240_8さん、こんばんわ。
最近になって、Third StageとWalk onを聴きました。Third Stageはなかなか素晴らしいアルバムでしたね。リアルタイムの作品なんだけど、あまり聴かなかったんです。何故か。
Walk onはボーカリストの違いがボストンらしさを薄めているような気がします。やっぱりボストンの声はブラッド・デルプです。スティーリー・ダンもなんだかんだ言ってドナルド・フェイゲンの声があってこそでしょうしね。
アクセスカウンター