Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

onomichi.exblog.jp

ブログトップ

semスキン用のアイコン01 死刑台のエレベーター "Ascenseur pour L'Echafaud" semスキン用のアイコン02

  

2007年 07月 08日

a0035172_9405213.jpg特別な映画である。
当時、マイルス・デイビスは、マラソンセッション等で名を馳せたクインテットでハードバップを確立させ、独自のミュート奏法にも神懸り的な磨きかけて、ジャズクリエイターとしても、プレーヤーとしても、モード移行を前にした最高の時期であったといえる。しかし、オリジナル・クインテットも57年に解散し、この映画へ実際に演奏を付けたのはフランスツアーを共に回ったとはいえ、現地の人間と組んだ新規のクインテットであった。しかし、フランスという異国の地で、映画のラッシュを観ながら、(ジャンヌモローの姿を観ながら、)即演するという新たな方法を見事に具現化してみせ、緊張感の中にも伸びやかなミュートを効かせまくるマイルスの演奏は相変わらず素晴らしい。というか、ジャズアルバムとしてもこれはものすごい傑作である。いくつかのメロディの断片を事前に用意していたとは言え、映画を観ながら、新規クインテットのメンバーと即興で音楽を作り上げていく、、、それがマイルスであるということも合わせて考えれば、ある意味でこの作品は驚愕すべきものだといえよう。
さて、映画もそんなマイルスの演奏と共に観ていけば、あまり細部に気が回らなくなる。いくつかの印象的なカットに合わせた隙のない演奏、ジャンヌモローの可憐かつ端正な立ち姿と共に、マイルスから彼女に対する愛の囁きの如きミュートが画面から立ちのぼる。そんな映画である。 1957年フランス映画(2004-07-17)
[PR]

by onomichi1969 | 2007-07-08 09:33 | 海外の映画 | Trackback | Comments(0)

トラックバックURL : http://onomichi.exblog.jp/tb/5841695
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
アクセスカウンター