Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

onomichi.exblog.jp

ブログトップ

semスキン用のアイコン01 Jackson Browne "Jackson Browne"(1972) semスキン用のアイコン02

  

2007年 05月 05日

a0035172_10384641.jpgジャクソン・ブラウンについては、以前のエントリーで"Late for the Sky"(1974)、"The Pretender"(1976)、"Running on Empty"(1977)の3つのアルバムに対する自らの思い入れを書いた。彼のうたは言葉を伝える、と同時にその言葉は響きを伝える。彼は歌がさほど上手いというわけでもないし、声に無二の特徴があるというわけもない。しかし、素朴に言葉を伝える彼の声には彼特有の静かに伝わる優しい響きが確かにあるのだ。だからこそ、英語を母国語としない、言葉の意味をさほど理解できない僕らにも彼のうたは深い感慨をもたらすのであろう。それは確実に心に沁みるのである。
うたを響かせることができる歌い手のことを僕らは天才と呼ぶ。ブライアン・ウィルソン、ジャニス・ジョプリン、スティーブ・マリオット、そしてボン・スコット。ジャクソン・ブラウンもタイプは違えど、そういった天才に連なるボーカリストの一人だと言えるのではないか。

今回、取り上げるのは"Late for the Sky"(1974)以前のアルバムで、彼の原点とも言えるファーストアルバム"Jackson Browne"(1972)である。
比較的地味な曲調が並ぶ為、以降のアルバムに比べて印象が薄いかもしれないが、上記に示した彼のうたの響きはこのアルバムでも変わらずそこに在る。

ジャクソン・ブラウンのうたには必ず希望がある。それはこのファーストアルバムから以降、70年代を通して変わらない彼のスタイルとなっているが、彼の差し示すストーリーはそのうたの切実な響きと相まって、僕らの胸に深く沁み入る。だからこそ、そのストーリーは、過去の輝かしい思い出や現在の焦燥、それが未来の希望に続く隘路へと僕らを確実に導く。

名曲01 Jamaica, Say You Will、語りが特徴的な03 Song for Adam、アカルイ曲調のジャクソン・ブラウン風のロックンロールであり全米でトップ10ヒットとなった04 Doctor My Eyes、確実な手触りを感じる08 Looking into You、そして希望へとつながる10 My Opening Farewell

彼の曲にはドラマがある。それはナイーブでありながら、それぞれに力強さを感じさせる。

そして、傑作セカンドアルバム、さらに佳曲が揃う"For Everyman"(1973)へと彼の道程は続くのである。
[PR]

by onomichi1969 | 2007-05-05 10:53 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

トラックバックURL : http://onomichi.exblog.jp/tb/5534153
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
アクセスカウンター