Paris, Texas
2006年 10月 14日
茫漠と広がる砂漠のような虚無感
彼が旅したのは自らの心象風景の中だったか
失われたものを快復するために彼は目指す
自意識に根ざす風景は常に止め処ないが
そこに一筋の光を見出すことは不可能でない
砂漠にも静かな雨が降ることがあるだろう
優しさという名の愛情が彼に希望をもたらすが
それはもう遅すぎたか?
でも終わりは始まりともいう
大切なのは彼の心の在り様であり
快復であろう
柔らかに降り注ぐ雨は静かに地下へと水を湛え
やがて彼の人の水脈にも連なっていく
彼に必要なのはその為の時間だけである
それが自然というものだろう
1984年西ドイツ映画(2004-08-13)
by onomichi1969 | 2006-10-14 15:43 | 海外の映画 | Trackback | Comments(0)