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semスキン用のアイコン01 Eagles "Hotel California"(1976) semスキン用のアイコン02

  

2006年 06月 17日

a0035172_21442925.jpgイーグルスは70年代のアメリカン・ロックを代表するバンドである。そして、彼らの"Hotel California"(1976)は、その70年代という時代精神を象徴する作品であり、ロック史上に燦然と輝く大傑作アルバムである。
最近、イーグルスのオリジナルアルバム6枚を紙ジャケで購入した。僕も紙ジャケットにはまった!というわけでもないけれど、やはり紙ジャケをシリーズで買うとしたら、イーグルスの6枚(たった6枚だ!)のアルバムはジャケットのセンス、装飾性、その時代性も含めて紙ジャケという入れ物に最もフィットすると思ったのだ。もちろん、彼らのオリジナルアルバムはどれをとっても傑作である。個人的好みとしても、この中でどれが一番かは言えないけれど、やはり彼らが70年代を象徴するバンドとなり得たのは"Hotel California"(1976)があったからこそであり、特に表題曲01 Hotel Californiaは、70年代の時代精神とも言うべき「行き場の無いラディカリズム」(それは単純な挫折とは違う)につながる苦渋を独特の叙情性とシニカルな歌詞によって歌い上げ、ドン・フェルダーとジョー・ウォルシュのツイン・リードが奏でる終盤のギター・ソロは、1969年以来、時代精神に閉じ込められた囚人達へ捧げられた永遠のループ・フレーズとなった。

So I called up the Captain: "Please bring me my wine"
He said, "We haven't had that spirit here since, nineteen sixty-nine"

このアルバムには、他にも大ヒットした02 New Kid in Townや03 Life in the Fast Lane、04 Wasted Time、06 Victim of Love、そして、09 The Last Resortまで、素晴らしい楽曲が並び、全く無駄のない構成を誇る。その中でもA面のラストとB面のラストを飾る2つのバラードは、敗れ去った夢や過ぎ去った年月への哀愁をシニカルに歌い上げる名曲であると共に、このアルバムのコンセプトを象徴づける重要なアイテムであろう。
また、06 Victim of Loveも80年代ハードロックの原型とも言うべき作品であり、元々がカントリーフレーバーを漂わせながらも常にヘヴィーさを追求してきたイーグルスが到達した楽曲である。70年代を象徴するバンド、イーグルスが彼らの完成形の中で辿り着いた地点が80年代ハードの出発点であり、凡庸な典型ともなる。それは
結局のところ、次作の"The Long Run"(1979)へと繋がり、彼らはその先の行き場、80年代に生きるべきバンドのあり方を見失うに至るのだ。

80年代のイーグルスというのは存在しないが、彼らメンバーの80年代の姿はそれぞれのソロ・ワークやサウンドトラック"Fast Times at Ridgemont High"(1982)に見られる。その吹っ切れたように明るいポップな80年代サウンドは、彼らがそう歩まずにはいられなかった時代の流れなのだろう。

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by onomichi1969 | 2006-06-17 22:35 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

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