Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

onomichi.exblog.jp

ブログトップ

semスキン用のアイコン01 ナチュラル "The Natural" semスキン用のアイコン02

  

2005年 12月 31日

a0035172_1144502.jpg僕にとって涙なしに観ることができない映画です。

「人生には2つある。学ぶ人生とその後の人生。」
実力がありながら16年間を棒に振ってしまったレッドフォード演じるロイ・ハブスがようやく大リーガーとしての夢に辿りついた時、意に反するその夢の不確かさを語った後に、グレン・クローズ演じるアイリスが呟いた言葉である。

この映画の好きな場面はたくさんあるが、僕はやはり最後のシーンを語りたいと思う。
シーズンプレーオフの最終試合。古傷の再発に耐えながら不調に喘ぐロイ。ベンチのロイにアイリスから手紙が届く。その言葉自体は僕らに伝えられない。しかし、そこにはアイリスの子供がロイとの間にできた子供であることが告げられており、その言葉がロイに力を与えたであろうことを僕らに想像させる。手紙を読み、立ち上がるロイ。スタンドを見上げ、ベンチを歩き回り、そして決意を胸にする。ロイは期待通りに逆転のホームランをスタンドの照明灯に打ち込み、チームをプレーオフ勝利に導く。この試合を最後にロイは引退した(であろう)ことが後に続く息子とのキャッチボールのシーンで僕らに伝えられる。確かにクライマックスシーンは派手であるが、僕はこれらのシーンにさざめく静かな感動を覚えた。それは何故だろう。

この作品はベースボールを題材とした映画であるが、ベースボールゲームそのものを描いてはいない。なぜなら、ロイが最後にバットに想いを込め、ホームランを捧げたのは自分の息子に対してであるからだ。あの場面でバッターボックスに立ったロイは、既に「その後の人生」に足を踏み入れていたのだと思う。ある意味でこのクライマックスシーンの主役はアイリスとその想いを受け取ったロイであり、彼女の想いがあの結末を導いたのである。

最後、親子によるキャッチボールとそれを見つめるアイリス。最後のキャッチボールといえば、名作「フィールド・オブ・ドリームス」が思い浮かぶけど、この映画の最後のキャッチボールは親子の様々な思いを想起させるノスタルジックなそれとは少し違う。何と言っていいか、、、ある確信的な勇気、ささやかながら何か大切であろう心の有り様を僕に思い起こさせるのである。それははっきり言って凡庸たる家族や愛情というタームなのかもしれないが、にもかかわらず、僕は「はっ」と思った時には心が既に溢れ、我知らず涙を流している自分に気付くのだ。。。1984年アメリカ映画(2005-02-14)

みんなのシネマレビュー 『ナチュラル』
[PR]

by onomichi1969 | 2005-12-31 07:40 | 海外の映画 | Trackback | Comments(2)

トラックバックURL : http://onomichi.exblog.jp/tb/2939385
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by teacherteacher at 2005-12-31 21:21
お久しぶりです! +お誕生日おめでとうございます~(´∇`)
私は、クリスマス位から、風邪をこじらせて、ずっと寝込んでおります。

突然、日記をお引っ越ししてしましましたが、エキサイトの方も放置プレイ状態に
してありますので、またバカコメントさせてもらいますね~
グレン・クロースは「ガープの世界」 (←原作も◎!)が、良かったなぁ・・
でわでわ、よいお年をお迎えくださいませ~

Commented by onomichi1969 at 2006-01-01 00:15
teacherさん、あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。。。

といいたいところですが、一体何処に引っ越したのだろう??
これじゃコメントできないぞー

って、とりあえず、お大事に~
アクセスカウンター