ドイツ通信 ~お散歩~
2005年 07月 12日
まず駅まで歩き、そこから街外れを舐めてから、地ビール工場を望む。また戻って、川を渡り、街の中心地で少し買い物。そう、土曜日の午前中に買い物を済ましておかないと後で大変なのだ。
昼飯はなんとなくスパゲティが食べたいという欲望に駆られ、ホテルの近所からイタリアンレストランを順に回ったが、何処も閉まっているか、ランチを断られるかのどちらかで、意地になって確実にやっていると思われる遠くのイタリアンレストランまで行く。
念願のトマトスパゲティを食べることが出来たが、味は正直言ってイマイチ。。。苦労が報われなかったとも言えるが、これはもう意地の問題なので、味なんてどうでもいい話なのだ。
全ての道は"ROMA"に通ず。。。とりあえずローマなのだ。
結構ヘトヘトになりつつ、ホテルに帰ってきて宿題をこなす。宿題は前回ワシントンDCの報告書である。(これをドイツでこなす為に分厚い資料を3冊持ってくる羽目に。。。)
しかし、予想以上に早く終わった(途中で手抜きになった)ので、インターネットでしばらく遊ぶ。ダイアルアップ環境の為、操作にはかなりストレスがあるし、電話代もかさむけど、人様のブログ探検は面白く、やめられない。。。まぁいいさ、ホテル代も電話代も会社の金だ。(そうそう、とあるサイトで ”Book Baton”なるものを発見。内容は音楽の時と全く同じ。本の数なんて、数えられんナ。皆さん注意を!そして心の準備を!!)
さて、夕食は行きつけのアジア料理屋でカレーライスを食べる。味は微妙に不味く、異様に辛い。ここの特徴は安いということ。それ以外には特にない。これより安いところはトルコ料理系のファストフード店しかないが、こっちのケバブ(DONER)はわりと美味しい。
ホテルに戻って、本を読む。長期滞在時に持っていく本というのは、繰り返しの再読に耐えられる愛着のあるものがよいと言われるが、僕の場合はこの2冊。
竹田青嗣 『現代批評の遠近法』
竹田青嗣 『世界という背理』
前者が短めの評論を集めたもの。後者は長編評論である。両方とも文庫本なのが旅行に最適。
特に前者の評論はとても感動的で、僕は同じ箇所を何度も読んでは心を震わしている。たぶんこの本こそが僕の文学的心情に最もフィットする視線を提示しているのだろうと思う。それはいつも共振するのだ。
BGMはビーチボーイズである。ブライアン・ウィルソンの歌うファルセットのバラードを聴くたびに僕は胸が熱くなる。そういう意味でこちらも感動的だ。そこには言葉以前の何かがあり、それは僕に伝わり染み入る。それこそがブライアンの天才性所以である。
When she says "Don't worry baby"
Don't worry baby
Don't worry baby
Everything will turn out alright
- The Beach Boys “Don't Worry Baby”
旅先だとなんとなく、いつもよりセンシティブになっているかもしれないナ。
そんなこんなで眠くなり、早めの1日がいつの間にか終了。。。
22時すぎに寝たので、次の日は5時前に目が覚める。。。日の出の様子を撮りたかったが、かなり曇っているのでこんな感じに。
by onomichi1969 | 2005-07-12 03:37 | 旅の記録(ドイツ通信) | Trackback | Comments(2)
「常にポケットに文庫本を入れておきたい派」としては大いに賛成です。おまけにDon't Worry Babyなんて流れたら泣いちゃいますよ。
(でもbook batonは音楽よりも映画よりも悩むので回さないで下さいね)
そういえば、急なストラスブール出張で、ケバブサンドを頬張ってた事を思い出しつつ今日の業務を終えることにします。
"Don't Worry Baby"は泣けますね~。ブライアンのファルセット。。。
さらにその歌詞、思わずグッときてしまいます。。。
ケバブはよく食べますよ。安くて、上手くて、早い!
さらにデカいので、1つで腹いっぱいです~。