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semスキン用のアイコン01 Journey "Infinity"(1978) semスキン用のアイコン02

  

2005年 05月 21日

a0035172_028954.jpg80年代を代表するアメリカンハードロックバンドといえば、ジャーニーである。
ジャーニーといえば、81年の"Escape"、83年の"Frontiers"が有名であるが、僕が一番好きなアルバムは、ハードな中にもフォークロック的な味わいを残す彼らの70年代のアルバム"Infinity"(1978)である。

このアルバムから、ボーカルとして新たにスティーブ・ペリーが加入している。それは彼らにとって大きな転機であったといえるだろう。彼の情熱的なハイトーンボイスは、ハードでポップなサウンドスタイルに映える。その独特の澄んだ響き、彼のオリジナリティ溢れる歌声は僕らにインパクトを与えるに十分であった。この一作にして、彼らの音楽スタイルは確立し、スティーブ・ペリーはジャーニーの顔となったといえよう。
しかし、このアルバムでは、まだスティーブ・ペリーが全曲歌っているわけではない。ペリー加入前のメインボーカリストであったグレッグ・ローリーも数曲で頑張っており、実際、僕がこのアルバム"Infinity"の中で好きな曲はグレッグ・ローリーがメインを張る曲なのである。
確かにスティーブ・ペリーの歌声は素晴らしい。完璧という形容がしっくりくる。それに比べるとグレッグ・ローリーの歌声は、凡庸であり、ある意味でペリーの歌声を引き立てる役割なのかもしれない。しかし、僕はそんなグレッグの歌声に惹かれてしまうのだ。グレッグが歌うことで表現されたのは、この頃のジャーニーというバンドが持っていたある種の不完全さ、ある種の余地であり、それが僕は好きだったのである。

というわけで、"Infinity"の中の僕のベストチューンは、"02 Feeling That Way"であり、"03 Anytime"へと繋がる流れである。グレッグの抑えた歌声で始まり、ペリーの圧倒的なコーラスが被さる。2人の交錯するボーカルにニール・ショーンの幻想的なギターが絡む。とてもスケールの大きな曲でありながら、ある種の不完全さ故の可能性を感じさせる。なんというか、すごくゾクゾクする曲なのである。

その後、彼らのサウンドはより洗練され、80年代に一時代を築くことになる。その頃には全ての曲でスティーブ・ペリーがボーカルをとり、グレッグ・ローリーは脱退している。
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by onomichi1969 | 2005-05-21 01:20 | 70年代ロック | Trackback | Comments(2)

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Commented by teyukun at 2005-05-22 21:56 x
こんばんは。
僕もこのアルバムの流れが大好きです。1曲目が“LIGHTS”なんてすでに王者の風格漂ってます(笑)。
グレッグの声も渋くてなかなかいいですよね。
Commented by onomichi1969 at 2005-05-22 22:28
teyukunさん、こんばんわ。
"Lights"いいですねー。
スティーヴ・ペリー参加1作目の1曲目にして、王者の風格っていうのはよく分かります。あの出だしの部分がカッコいいですものね。
あと"Patiently"も痺れますねー。後半の盛り上がりと抑えたラストが素晴らしいです。
このアルバム、どの曲もなかなかいいです。
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