Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

onomichi.exblog.jp

ブログトップ

semスキン用のアイコン01 Grateful Dead "At Fillmore West Palladium,´64" semスキン用のアイコン02

  

2005年 04月 29日

グレイトフル・デッドといえば、ライブ。
そして、彼らの代表的なライブといえば、"Live-Dead "(1969)と"The Grateful Dead (Skull & Roses)"(1971)の2つのライブ大作が挙がるだろう。
69年に発売した"Live-Dead "がサイケ調の長々としたインプロヴィゼーションに特徴があるとすれば、71年の"The Grateful Dead (Skull & Roses)"はルーツミュージックに根ざしたシンプルなカントリー調の曲が多く、曲自体も短い。どちらもデッドの音楽として、時代を象徴するものである。
よく知られるように、グレイトフル・デッドは、68年にロックの世界を揺るがしたいわゆる「ビッグ・ピンク・ショック」(※)に最も影響を受けたバンドである。(※ 68年にザ・バンドが発表した"Music from Big Pink"がそのシンプルな構成と奥深いルーツ性によりストーンズやビートルズ、クラプトンら多くのロックミュージシャンにショックを与えたこと) 2つのライブアルバムの間にはその変化を象徴するスタジオアルバム "Workingman's Dead "(1970) と”American Beauty”(1970)があり、彼らの音楽性はサイケ調からルーツミュージックへとガラリと変化するのである。

僕はスタジオ盤としては、”American Beauty”(1970)がわりと好きである。
ツインリード&ツインドラムのギターポップサウンド。(今風に言えばそんな感じだろうか) コーラスも清々しい。
音と音の絡み、声と声の絡みこそがロックのイマジネーションなのだ、と言わんばかりのシンプルな音の積み重ねと広がり、それでいて緻密なサウンドを展開する。それこそがまさに「ビッグ・ピンク・ショック」だったのだろう。そのシンプルさはストレートに僕らの情感に響くのである。
もちろんサイケ時代のデッドも素晴らしいと思う。確かに"Live-Dead "(1969)と"The Grateful Dead (Skull & Roses)"(1971)は、かなり色合いが違う。まさにデッドの音楽的振幅の両極端をそれぞれに象徴しており、あわよくば、その中間的な色合いのライブ盤があったなら、どんなに素晴らしいだろう、と個人的には思っていたものだった。

今回紹介するのは、僕がドイツのスーパーマーケットで購入したアルバム(廉価版)である。
Grateful Dead "At Fillmore West Palladium,´64"(1964) という題名をみると、64年にフィルモア・ウエストで行われたデッドのライブを収録したアルバムのようである。
収録曲は以下のようになっている。

a0035172_22354578.jpg01 Uncle John´s Band
02 Not fade away
03 Early morning dew
04 Playin in the band
05 Ripple
06 Sugar Magnolia
07 Casey Jones
08 Me & Bobby McGee
09 King Bee


70年発表の"Workingman's Dead"収録曲でもあるライブ定番曲をいくつか含む。
さすがにオリジナルのライブ盤に比べると音質は若干劣るが、それでも悪くはない。中盤から徐々にクリアになっていくし、全体としてみれば、彼らの主要ライブに全く遜色なく、実際、僕としてはこのアルバムを一番よく聴いており、全くストレスは感じていない。

音楽的には、まさに"Live-Dead "(1969)と"The Grateful Dead (Skull & Roses)"(1971)の中間的な色合いで、”Skull & Roses”ほどあっさりしていないし、”Live-Dead”ほどこってりしていない。ほどよいゴテゴテ感。ジェリー・ガルシアの声もギターも響きがあってよろしい。まさに求めていた色合いがここにあったのである。

タイトルには64年ライブとあるが、本当にそうなのだろうか?というのが僕にとっての目下の疑問である。"At Fillmore West Palladium,´64"という謎。。。
驚愕すべきはこのライブで表現される緻密なアンサンブルとその演奏技術の高さだ。64年当時にこんなライブがあったとは僕には俄かに信じがたい。音楽性ははっきりいって5年先取りしている。本当に64年の演奏だとしたら、僕の中でデッドの歴史的意義は10倍にも膨れ上がるだろう。それほどこのライブの演奏は時代を超越しているのだ。
まぁ実際のところ僕はこのライブはもっと後年(70年頃)のものであり、表記は何かの間違いではないかと思っているのであるが。。。

<このアルバムの謎について知っている方がいらっしゃれば、事の真相を教えて欲しいですね。>

a0035172_18333372.jpga0035172_1848165.jpg 



[PR]

by onomichi1969 | 2005-04-29 19:07 | 60年代ロック | Trackback(1) | Comments(2)

トラックバックURL : http://onomichi.exblog.jp/tb/1889884
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Tracked from Parsley,sage.. at 2005-12-12 15:10
タイトル : アイデンテティーの確立=独自性
The Grateful Dead "At Fillmore West Palladium,´64"にTB!! ripple still in water 静かな水面にちいさな波 when there is no pebble tossed 小石のないのに Nor wind to blow 風もないのに 実は、私、隠れDeadheadsです。 なんで“隠れ”なのかと言うとただ単にタイダイなTシャツやヒッピーな格好をしていないし、見た目では全くわからないから。(ヒッピーとは程...... more
Commented by oldblues at 2005-05-01 21:43
わー、えらい模様替えしてカッコよくなりましたね~
どうやってやったんですか?あ、アクセス解析もつけたんだ。
と、本題に関係ないコメントはさておき・・・

デッドといえば最近「メイキング・オブ・アメリカン・ビューティ」というDVDを観ました。貴重な映像やインタビューは面白かったが、演奏シーンが少ないのは不満でした
Commented by onomichi1969 at 2005-05-01 22:02
oldblues様、模様替えもようやく落ち着きました。
いろいろとやりましたが、素人としてはこの辺りが限界でしょうw
<コメント欄も大きくしております↓↓↓>

しばらくはこれで行こうかなと思っております。
大体、ここを参考にしました→ http://potto.exblog.jp/i22

デッドの演奏シーンは、モンタレーでもなかったし、やっぱりフェスティバルトレインの映像が貴重なのでしょうね。

最近、メイキング・オブ・何とかというDVDをよく見かけます。結構気になるのもあるのですが、、、なかなか手がでません。
アクセスカウンター