Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

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semスキン用のアイコン01 Canned Heat “Future Blues”(1970) semスキン用のアイコン02

  

2005年 03月 31日

a0035172_1354353.jpgホワイト・ブルース・ロック。。。第1世代の東の横綱がジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズなら、西の横綱はバターフィールド・ブルース・バンドだろうか。そして、その次の第2世代は、東の大関がフリートウッドマックなら、西の大関は、、、そう、キャンドヒートで決まりなのである!
とは言っても、僕もキャンドヒートを初めて聴いたのはつい最近である。キャンドヒートという名前を初めて知ったのは、ストーンズのアルバム”Black and Blue”でギターを弾いていたハーヴィ・マンデルが元キャンド・ヒートだったということからである。しかし、そのギターはブルース臭をあまり感じさせず、どちらかと言えばクロスオーバー的で洗練されたポップアップな音色が印象的だった。
今回紹介するCanned Heat “Future Blues”(1970) は、そのハーヴィ・マンデルが参加した唯一のオリジナル・アルバムであり、”Hallelujah”(1969)と並び、彼らの絶頂期を捉えた米国ホワイト・ブルース・ロックの傑作である。
僕はどちらかといえば、ゴリゴリとした青っぽさ、その律儀なスタイル追求、感情のもどかしさや切なさをとても真摯に、そしてハードに表現していく英国的青春ブルース・ロックが好きなのであるが、このキャンドヒートの“Future Blues”も、アメリカ的な大らかさの影にそういった未成熟な魅力を感じることができる。もちろんブルースの本場であるアメリカの奥深い音楽的表現力もこのバンドの特色であるが、やはりこれも時代のせいなのだろうか、彼らのブルースに対する真摯な意思とそれを超え出でようとする若々しさ、逆の意味での未成熟さが僕には大きな魅力なのである。
そして、やはりハーヴィ・マンデルである。僕はストーンズの”Black and Blue”、特に”01 Hot Stuff”が好きで、この“Future Blues”を買ったのも彼のギターを聴きたいが故だった。ここでの彼もことさらブルース特有のゴリゴリとしたギターに拘ることなく、”02 Shake It and Break It”や”04 My Time Ain't Long”、”09 Future Blues”など全編通して聴かせるポップアップな音色が印象的だ。これがバンド自体の拘る真摯なホワイト・ブルース路線とのアンバランスさを醸し出しており、”03 That's All Right, Mama”などもブルースの古典というにはとても洗練された味わいがある。もちろん、ボブ・ハイトのボーカルスタイルも素晴らしい。痺れる歌声だ。
フリートウッドマックの魅力が決して到達し得ない未成熟さであったならば、キャンドヒートは到達点を軽々と越え出でてしまったが故の正にフューチャーな魅力、ある意味でそれも未成熟な魅力と言えるのではなのではないだろうか。僕の中ではその一点において、この2つのバンドが宿命的に繋がるのである。
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by onomichi1969 | 2005-03-31 01:38 | 70年代ロック | Trackback | Comments(2)

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Commented by oldblues at 2005-04-01 20:09
キャンドヒート、1枚持ってますわ
えーと邦題が「ブギーに生きて」とかいうやつ
なんかカッコいいなと題名に惹かれて買いました
が、内容は忘れた(苦笑)
Commented by onomichi1969 at 2005-04-02 11:20
今は『ブギー・ウィズ・キャンド・ヒート』という邦題になってますね。
『ブギーに生きて』の方があのジャケットに合っていて、カッコいいと思いますけどね。僕も。
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