STYX “Paradise Theater”(1981)
2005年 03月 06日
アルバムとしての完成度という言葉があるが、このアルバムほど『完成度』という言葉がしっくりくるものも他にないような気がする。
叙情的な入りから一気に盛り上がるオープニング。“01 A.D. 1928”から”02 Rockin' the Paradise”への流れ、”01 A.D. 1928”に旋律を同じとする”05 The Best of Times”と”10 A.D. 1958”、そして終盤のクライマックスとなる”09 Half-Penny, Two-Penny”から” 10 A.D. 1958”の流れ。構成だけとってみれば、このアルバムは完璧である。と同時に楽曲も素晴らしく冴えている。デニスの曲は言うに及ばず、トミー・ショウのポップチューンもジェームズのハードチューンもアルバムの完成度に花を添える。楽曲的にも3人のバランスが絶妙であり、それが完成度の高さを補完している。
僕はこのアルバムをもう20年近く聴いているけど、このアルバムが伝承するパラダイスシアターの隆盛と衰退のドラマは、今でもキラキラとした幻想の魅力を僕らに送り届ける。ハードロックの素晴らしさとロックアルバムの可能性を最大限に示した作品、それがSTYX “Paradise Theater”なのである。
by onomichi1969 | 2005-03-06 11:02 | 80年代ロック | Trackback(1) | Comments(4)
80年代ロックの代表的なアルバムの一枚 最近洋楽を聴き始めた頃のエイティーズロックをよく聴いてます。 当時中学生だった私は、洋楽通な、学年一の不良であるB君とよく情報交換をしていました。その彼から借りた1枚が本作。その彼も現在は消息不明ですが・・・。 スティックスはのちに「ミスター・ロボット」というノベルティ・ソング(??)を発表し、80年代商業ロックの中心的バンドに祭り上げられていきます。実は私自身は本作よりも、この大ヒット曲を収録した「Kilroy Was Here」の方がよく聴き込...... more
なんとその日は1年あまり続いたパラダイス・シアター・ツアーの最終日という記念すべき日だったのです。
はじめまして。ライブに関しては全く知らないので、もし、このアルバムの音や雰囲気がそのままステージで再現されたなら、とても素晴らしく、楽しい空間になるんだろうなぁと想像します。
もともと映像的なアルバムでしたから、いろんな演出もあったんでしょうね。ひげの件は単なるノリだったんでしょうか? それとも演出か?
このアルバムの完成度は時代が経っても色褪せませんね。
ライヴ映像も楽しいです。
個人的には当時は次作「Kilroy Was Here」のほうをよく聴いてましたが、やっぱりこちらのほうが未だによく聴きますね。
記事TBさせて頂きました。
Styxいいですね。(レビューの文章はひどいですけど;;)
CornerstoneやPieces of Eightもよく聴きました。トミー・ショウの曲が好きだったりします。。