Blind Faith “Blind Faith”(1969)
2005年 03月 06日
このアルバムを聴くと、ウィンウッドの声が如何にクラプトンのギターと合っており、ジンジャー・ベイカーのドラムと合っているかを単純に認識できる。
このアルバムは、全体的に乾いた印象を僕らにもたらすが、特にクラプトンの名曲”04 Presence of the Lord”でのウィンウッドの歌声ほど乾いた響きを僕は他に知らないし、その淡々とした味わいが不思議な感動と高揚を僕らに届ける。終盤のクラプトンのギターソロも彼のベストチューンだと僕は思う。
クラプトンにとって見れば、クリーム解散からスワンプ・ロックへの接近(ディレイニー&ボニーとのコラボレーションからデレク&ドミノスに至る)までの音楽的にはちょっとした端境期に当たる。スーパーグループ故に、グループとしての方向性など全くなく、今ある自分達、あるがままの自分達(欧米人にとってみればそれこそ”Presence of the Lord”だろう)をただぶつけた、その一回性の演奏、超然とした態度がある意味でこのアルバムを奇跡的な傑作にしている。
by onomichi1969 | 2005-03-06 10:18 | 60年代ロック | Trackback | Comments(4)
このアルバムは僕も好きなのですが、世間では賛否両論というか、あまり評価してない人も多いようです。が、そんな中でも「プレゼンス・オブ・ザ・ロード」が名演だということに反対する人は少ない。僕もこの曲は素晴らしいと思います。onomichiさんのレビューを呼んで、もう一度ちゃんと聴きたくなりました。
しかし、白状するんだけどこのアルバムに「リトル・ウィング」も入ってると思いこんでいたのだが、どうやら思い違いしてたようだなあ。ここ10年くらい・・・
彼のソロ・ファーストも好きだし、"461 Ocean Boulevard"もいいです。まぁどれも甲乙付け難く素晴らしいということで。。。シャンシャン
多分、賛否両論っていうのは、クラプトン側から見た場合の露出の少ないさというところにあるのではないでしょうか。1曲目とプレゼンス後半しかいわゆる見せ場っていうのが、ありませんからね。
基本的にはウィンウッド色が濃いと思います。だからウィンウッド側から見たらたまらないんですね。"Sea Of Joy"です。
なるほど。賛否両論というのはそういう見方もあるのですね。
僕は完全にウィンウッド側なので、納得します。
と同時に他のウィンウッド作品とは全く違う色合い、ハードでストレートなサウンド(それが乾いた魅力なのかもしれない)が本当に素晴らしいのです。