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semスキン用のアイコン01 James Gang "Live in Concert"(1972) semスキン用のアイコン02

  

2013年 01月 03日

a0035172_1820862.jpgアメリカン・ハードロックの原点。70年代初期、世界最高峰の3ピースバンドのひとつ。James Gangである。ジョー・ウォルシュ在籍時の作品としてはRides Again(1970)が有名で、後年のドゥービーに繋がるようなスケール感のあるカラッとしたアメリカン・ロックやスワンピーでブルージーな泥臭いロックを聴かせる。骨太なアメリカン・ハードロックの原点となったアルバムである。

しかし、彼らの真骨頂はライブにこそある。それはテクニカルな3ピースバンドの真骨頂でもある。Live in Concert(1972)は、ウォルシュ在籍時の唯一のオリジナルライブアルバム。これは素晴らしかった。3ピースのライブの核はリズム隊にあり。BBAやクリーム、GFR、ラッシュも同様だが、このリズム隊も素晴らしい。ドラムのジム・フォックス、ベースのトム・クリス。そしてギター&ボーカルがジョー・ウォルシュ。重厚かつアグレッシブなギターが素晴らしい。彼は3曲目と4曲目ではオルガンを担当。それらの曲はギター無しなのだけど、それはそれでまた良し。

但し、このライブアルバム、少しボーカルの音が弱い。ねちっこいベースに叩きまくるドラムの音、自らのディストーションバリバリのギター音にウォルシュ自身の声量が喰われてしまって、少しバランスが悪いかな。ウォルシュの声はすごくいいのだけど。やっぱりギターが歌っちゃいかんのかな。。。でも、当時の多くのライブアルバムも音的には似たようなものだし、演奏の迫力がそれを補って余りある。ライブ感も十分に味わえて、70年代初期のライブアルバムとしては、GFRやハンブル・パイ、フー、オールマン、J.ガイルズ、ジョニー・ウィンターの傑作群に準ずるだろう。

以前、僕はイーグルスのアルバムの中で、Victim of Loveを「80年代ハードロックの原型とも言うべき作品であり、元々がカントリーフレーバーを漂わせながらも常にヘヴィーさを追求してきたイーグルスが到達した楽曲である」と称した。実は、それって70年代初期に既にウォルシュが到達していた領域なのだ。彼は1970年にして、ハードでプログレッシブでカントリーなアメリカン・ロックを完成し、ソロではそれをポップに展開している。70年代中期のボストンやイーグルスの大衆的なハードロックの礎として、ジョー・ウォルシュ、James Gangはそれらの音楽に大きな影響を与えていると思う。大したものである。80年代にアメリカ大統領になろうとした男。ジョー・ウォルシュ。そのバイタリティの凄さ。もっと、もっと評価されてしかるべきロッカーである。
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by onomichi1969 | 2013-01-03 18:26 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

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