Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

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semスキン用のアイコン01 Aerosmith ”Rocks”(1976) semスキン用のアイコン02

  

2005年 01月 20日

a0035172_17592584.jpg70年代中期~後期における3大ハードロックバンドといえば、キッス、クイーン、そしてエアロスミスである。3つのバンドともに今でも高い人気を保ち続けているが、僕が洋楽を聴き始めた83-84年頃は、それぞれ過去の遺物的な、或いはいわゆる落ち目のバンドとみなされていたことを思うと、改めて音楽というのは世代を巡っていくものなのだなぁと多少感慨深い気持ちになる。
さて、この3つのバンドはどれも僕のお気に入りであるが、最も好きなのは、エアロスミスである。エアロスミスと言えば、80年代後期に偉大なる復活を遂げ、その後、多くのヒットを飛ばし、ロック界のスーパーグループたる地位に君臨することになるわけだが、僕にとってのエアロスミスは、今でもダークでスリリングで独特なロックフィーリング溢れる70年代のロックアイドルたるエアロスミスなのである。
彼らの70年代の傑作と言えば、”Toys in the Attic”(1975)、”Rocks”(1976)、”Draw the Line”(1977)の3作ということになるだろう。
この中でどれが一番かはもう好みの問題であるが、僕としては、彼らのスタイルであるダークでスリリングなロックサウンドが確立され、その個性がアルバム全体を貫く”Rocks”(1976) を挙げたい。もちろん、バラエティに富んだ楽曲(ストーンズ風あり、ZEP風あり)が魅力の前作”Toys in the Attic”や、疾走感溢れるロックンロールアルバム、次作”Draw the Line”も大好きである。
だが、やはり、エアロの一番の魅力を伝える曲と言えば、本作”Rocks”のトップを飾る名曲”Back in the Saddle”に尽きる。スティーヴン・タイラーの神経症的なボーカルとジョー/ブラッドのロックテイスト溢れるツインギターが妖しく交錯する、まさに闇夜のヘヴィーロック(これは前作の邦題だけど。。)たる名曲が”Back in the Saddle”であり、その毒々しい雰囲気がアルバム全体を覆うのである。ダークな統一感がこのアルバムを一気に聴かせる。元々、彼らの魅力は、その若々しさから発散される荒削りなロックフィーリングであり、そこにハードさといかがわしさを加えたことにより、本作はそのアルバムタイトルに相応しい彼ら独自の「ロックス」を確立したのである。
このアルバムの最後を飾るバラードの名曲”Home Tonight”も忘れちゃいけない。この曲は、前作でやはり最後を飾るバラード”You See Me Crying”にはっきり言って似ているし、彼らが80年代の復活以降に得意としていくバラードソングの原型でもあり類型でもある。でも、この”Rocks”の最後はやっぱり”Home Tonight”なのだ。あのスティーヴンの♪Now it’s time~♪というあくまでハイトーンで押し通したシャウティング・バラッドとジョーのゴテゴテしたギター音が”Rocks”のバラードに相応しい。
”Back in the Saddle”で始まり、”Home Tonight”に終わる。最後まで緊張感を解けないほどに隙のないアルバム、それがAerosmithsの”Rocks”だ。

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by onomichi1969 | 2005-01-20 17:57 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

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