Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

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semスキン用のアイコン01 The Clash "The Clash"(1977) semスキン用のアイコン02

  

2004年 12月 26日

a0035172_1161649.jpgロックは、いつの時代も若者文化を象徴しているものである。70年代中期に現われたパンクというムーブメントは、30年近く経った今でもその新鮮さを失っていないように感じる。街中を歩けばジョン・ライドンやシド・ヴィシャスのポスターをよく見かけるし、ファッションにしてもパンク的なものは既に確立したスタイルになっているのではないだろうか。60年代のグループサウンズ的なファッションや80年代後期のヒップホップ的なファッションが既に古めかしい印象が拭えないのに対して、パンクのもつストレートなチープさは今の時代でも多くの共感を得いているような気がする。

パンクを象徴するバンドと言えばやはりSex Pistolsに尽きるが、パンクロックのストレートさ、キャッチーさ、性急さを音楽的に最も体現したのはやはりロンドンパンクの雄たる The Clashであり、彼らのファーストアルバム"The Clash"(1977)だろう。

The Clashの魅力はジョー・ストラマー、ミック・ジョーンズのツインボーカルによる荒々しいコンビネーションとひたすらストレートなロックスピリットにある。また、特にファーストアルバムのUS版では、彼らのその後の傑作、パンクロックからロックへと見事な昇華を果たしたアルバム"London Calling"(1979)で展開することになるポップセンス溢れる楽曲(シングル曲)がいくつか含まれる。最近CMでお馴染みの"I Fought the Law"や"(White Man) In Hammersmith Palais"などだ。彼らがThe Jamとともに今でも多くのロックファンに愛されているのは彼らの音楽的なルーツであるR&Bや60年代のポップロックに対する敬意がストレートに楽曲に反映されているからだろう。そのポップセンスも含めたトゲトゲしさが愛すべきところなのだ。

70年代中期までに拡張し続けたロックはその行き場を失い、パンクというムーブメントによって原点に立ち返った。パンクロックはニューウェイブを生み出し、ジョン・ライドンは「ロックは死んだ」と言った。80年代、90年代、歴史は繰り返しているような気もするが、やはりロックというのはロックでしかありえないと僕は思っている。そのアビリティは常に回帰する方向を見失ってはいけないと思うし、それが若者の、いや僕ら自身の語りえない私語りというアンビバレンツな心情の吐露であり、一種の音楽的な救いでもあるのだから。
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by onomichi1969 | 2004-12-26 01:00 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

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