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semスキン用のアイコン01 ビッグ・ウェンズデー "Big Wednesday" semスキン用のアイコン02

  

2010年 05月 03日

a0035172_20521531.jpg『ビッグ・ウェンズデー』を観たのは大学生の頃だった。僕の青春時代。青春は終わるものだ。若く、輝かしい日々。それは終わってしまう。確実に。

この映画に描かれる青春への強烈なノスタルジーは、大人になること、その通過儀礼へのアンビバレンツな感傷として、ビッグ・ウェンズデーという伝説に象徴的に集約されていた。ビッグ・ウェンズデーとは、青春の地平、その彼方であり、背景にあるものとして、若さという無謀さや未熟さの象徴としてあった。大人になるということはそのを純粋を失うことである。輝かしさの中でビッグ・ウェンズデーを待ち望む主人公たち。その希求こそが青春なのである。

しかし、それはあくまで幻想である。やがて笛が鳴り僕らの青春が終わる、、、本当だろうか。ノスタルジーはメランコリーの水脈となり、僕らの心にいまだ澱のように漂っている。大人になるということはその純粋を失うことと思い込むことである。ビッグ・ウェンズデーはノスタルジーの象徴となり、メランコリーそのものとなる。故に、どこまでいってもその発露はない。

最後に主人公たちがビッグ・ウェンズデーに立ち向かう姿に青春の影である無謀さや未熟さはもうない。彼らは青春の何たるかを知ってしまったものたち(大人)である。

70年代の映画として、当時のアメリカの正しい姿を刻む作品。ベトナム戦争の影故にそう強いられたのだが、この映画で描かれたものこそがある意味で真っ当な青春の姿だったのだと僕は思う。1978年アメリカ映画(2004-02-08)
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by onomichi1969 | 2010-05-03 21:00 | 海外の映画 | Trackback | Comments(0)

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