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semスキン用のアイコン01 ある日どこかで "Somewhere in Time" semスキン用のアイコン02

  

2010年 03月 06日

a0035172_22494237.jpgジェーン・シーモアが美しく、クリストファー・リーヴが颯爽としている。そして儚い。1980年のラブストーリー。
『ある日どこかで』”Somewhere in Time”は、恋愛のカルト映画と呼ばれ、熱狂的なファンもいるらしい。確かにストーリーは奥行きに乏しく、プロットは破錠している。けど、惹きつけられる。それも確かだ。

冒頭、1972年、年老いたエリーズが若きリチャード・コリアーの前に現れ、”Come back to me”と囁く。その夜、彼の処女作の脚本を胸に抱き、ラフマニノフ『パガニーニのラプソディー』を聴きながら、グランド・ホテルの一室で彼女は静かに息を引き取る。
数年後、リチャードが偶然に立ち寄ったグランド・ホテルで若きエリーズの写真を見つけ、彼女に惹きつけられる。68年前の写真の彼女に恋をする。彼はタイムトラベルの末、1912年のグランド・ホテルで公演中の女優エリーズに会う。リチャードとエリーズの湖畔での邂逅。近づくリチャードの姿にエリーズが思わず呟く。”Is it you?” この一言が全てだった。

最初はリチャードに対して不審を感じ、つれない態度のエリーズだったが、徐々に彼の誠実さに惹かれていく。早朝の誘いから午後のデート。湖畔の語らい。ボートで彼が口ずさむラフマニノフのラプソディー。(当時まだ発表されていなかったこの曲が懐中時計と共に彼女にとっての想い出の形見となる。) そして、2人の最初のキスシーンと舞台からの告白。”I love you”  そして、写真、彼女の笑顔の先には彼の姿があった。
その後、不慮の別れを乗り越え、愛を確かめ合う2人。永遠へと繋がる至福の時が訪れる。ところが、、、1979年のコイン。彼の名前を叫ぶエリーズ。その姿が遠のく。
そして、、、グランド・ホテルの部屋に佇むリチャード。衰弱の末に天に召される。

全ては彼の一夜の幻想だった、、、と言ってもいいし、1980年時点において、彼の衰弱死は単なる虚妄と錯乱の結末でしかない。
しかし、だからこそ、僕らはこの物語に惹きつけられるのではないだろうか。ただひたすらに彼女の美しさに惹かれたリチャードのように。それを受け止めたエリーズのように。その幻想を美しき物語に。1980年アメリカ映画

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by onomichi1969 | 2010-03-06 23:04 | 海外の映画 | Trackback | Comments(0)

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