Rock and Movie Reviews : The Wild and The Innocent

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semスキン用のアイコン01 ゼロ・グラビティ "Gravity" semスキン用のアイコン02

  

2013年 12月 26日

a0035172_815032.jpgIMAX3D字幕版で鑑賞。正に最新の映像と音響スペースを堪能した。映画と同一空間、同一時間を体感できる、驚くべき体験だった。
やはり字幕版で見るべき。僕らは主人公と同じようにジョージ・クルーニーの声に励まされ、生かされていると感じる。

彼は主人公が掴んだ命の綱を自ら手放す。確かに均衡した力学的作用からすれば、彼はカラビナを外す必要はなかったのかもしれない。しかし、彼は外した。彼女をひとり生かす為に。この映画は「生きる」ということが継承であり、究極的に個闘だということを主張しているように思える。

自らを犠牲にして彼女を生かす。時に彼女を優しく叱責し、力強く励ます彼の声は、可能性という名の希望。天の声であり、心の声である。外部からの声である。

生きる意味とは何?
彼は主人公に問いかける。そこまでして生きる意味、生に執着する価値とは?

その問いこそがシンプル故に心に響いた。

人は、というか、生命とは、そもそも犠牲により成り立ち、綿々と受け継がれてきた。限りがあることにより伝承され、死に生まれる。壮大な宇宙空間だからこそ、そういった生命の成り立ちがくっきりと見えてくる。宇宙で生まれ、地球に受け継がれたものとして、生命は在る。

ちなみに地球での生活が破綻していたからこそ、彼は宇宙を漂う生の充実と終焉を選んだとも言える。海の底のグラン・ブルーと同じ。それって男のロマンだよね。そんなものが2010年代に生き続けていたとは。。。それも「宇宙」だからこそ? とても胸が痛くなった。2013年アメリカ映画
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# by onomichi1969 | 2013-12-26 08:17 | 海外の映画 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 onomichiです semスキン用のアイコン02

  

2013年 11月 22日

こんちわー、onomichiです。

軽くコメントしてって下さいね。

'69年 クリスマス・イブ生まれのバリバリ理系エンジニア

神奈川在住、2013年の8月に結婚しました!


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# by onomichi1969 | 2013-11-22 22:40 | プロフィール | Trackback | Comments(4)

semスキン用のアイコン01 Boz Scaggs "Down Two Then Left"(1977) semスキン用のアイコン02

  

2013年 07月 25日

a0035172_1747250.jpg大ヒット作"Silk Degrees"(1976)に続き、ノリに乗ってるボズ・スキャッグスと若きTOTOのメンバーが見事なコラボレーションを現出した Adult Contemporaryの記念碑的アルバム。

ボズの作品の中では、彼の声が最も艶っぽく、高音で押し捲る、ファルセットに気合すら感じられる。特に代表曲"Hard Times"の声がすごすぎる。この時期だからこその若さと円熟味が混じりあった彼独特の声の艶がある。1曲目の"Still Falling for You"、続く"A Clue"や"Whatcha Gonna Tell Your Man"、"Hollywood"、"Then She Walked Away"も同様に素晴らしい。いつもよりも声に伸びがあって、よっぽど喉の調子が良かったのではないかな。ラストのバラード"Tomorrow Never Came"の声もよく響く。

若きTOTOの面々の演奏もよい。鉄壁のリズム感、力強さと繊細さを併せ持ったポーカロのドラム。弾けつつ、抑える。明快で滑らかなルカサーのソロ。レイパーカーの軽やかなカッティングと対比しつつ。彼らの年齢とキャリアと70年代後半という時代、ボズとのコラボ、この時期だからこその演奏の味わいがある。

"Silk Degrees"にも残っていた泥臭さを完全に洗練に変えた。ボズにとって完全たるAdult Contemporaryの出発点であり、且つ代表作とも言える。次作"Middle Man"(1980)以降は円熟の域に入っていくので、このアルバムこそが彼のキャリアのひとつのピークだったのだと僕は思う。

ボズのアルバムは初期作も素晴らしく、僕はこれまでどちらかと言えば、デビュー作"Boz Scaggs"(1969)や"My Time"(1972)が好きだったのだけど、”Hard Times”や”Hollywood”の力強く、且つ洗練された歌と演奏を聴くたびに、この時期のボズが一番輝いていたんじゃないかと思えなくもない。
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# by onomichi1969 | 2013-07-25 20:42 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 アルゴ "Argo" semスキン用のアイコン02

  

2013年 01月 26日

a0035172_7472667.jpg手に汗握る展開。臨場感溢れる画面。文句なくの傑作である。また、事実をベースとした映画として、その事件映像を忠実に再現する拘りが素晴らしい。(それが最後に分かるのも心憎い演出である)

イラン革命の後、イスラム法学校の学生らがテヘランのアメリカ大使館を占拠する。外交官や警護の海兵隊、その家族等52人のアメリカ人が人質に捕られるが、占拠前に6人が大使館から脱出する。CIAは、架空のSF映画『アルゴ』のロケハンをイランに設定し、人質を撮影スタッフと偽って、彼らの救出を図ろうとする。そんな奇想天外な作戦が実際にあったとは。。。

イランの子供達がシュレッダーでちりぢりになった大使館員の肖像写真を繋ぎわせていく様子も、ニュース映像そのものであれば、今でこそ冷静に、エンターテイメントとして面白く観られる。結局、全員無事に国外脱出できたことが、この映画をエンターテイメントとして成り立たせている重要な要素だろう。イランアメリカ大使館人質事件そのものやその政治的背景を題材として扱えば、なかなかそうはいかない。

ところでアルゴって何? "Ah, go fuck yourself!!"
それ誰が言ったっけ? "Marx" "Groucho said that?" 

最高です。 2012年アメリカ映画
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# by onomichi1969 | 2013-01-26 07:46 | 海外の映画 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 Alice Cooper "Greatest Hits"(1974) semスキン用のアイコン02

  

2013年 01月 04日

a0035172_047346.jpgアリス・クーパーの74年に発売されたベスト盤である。
1971年のLove It to Deathから1973年のMuscle of Loveまで、the Alice Cooper Groupによる5枚のアルバムからの選曲。グラムロック時代、初期のポップ且つヘヴィーなロックテイスト溢れる楽曲をシングル中心に集めている。最大のヒットは72年に全米で7位、全英で1位を記録したSchool's Out。

元祖ヘアメタル? いや、これぞアメリカン・ストレート&へヴィー・ロックの原点である。
その後に現れるKISSやTwisted Sistersにもつながるアカルイハードロックである。彼と彼の音楽は、70年代、政治の時代の終焉と共に必然的に登場したキャラクター主義のはしりとも思える。70年代をすっとばし、80年代っぽいサウンドでもある。70年代前半にしてその後のポップを先取りしている。無思想で下品、誰もが楽しめる大衆ロックである。しかし、80年代的な色褪せを感じさせない。70年代初期のテイスト故に、今聴いても新鮮でカッコいい。ある意味でこの時期の彼特有の時代を超越したサウンドと言っていいかも。

独特のハスキーボイス。へヴィーなギターサウンド。リズム隊の音もよく響く。シンプルなハードサウンドI'm Eighteen、フォーク風グラムな味わいのDesperado、リック・デリンジャーのギターが炸裂するUnder My Wheels、サウンドと演奏共にカッコいい名曲Be My Lover、80年代的なポップサウンドNo More Mr Nice Guy。曲もバラエティに富んでいる。アルバムだったら、1971年の2作、Love It to DeathとKillerがいいかな。

1974年以降、アリス・クーパーはバンドサウンドをあっさりと手放し、ポップに徹するようになる。表層的なキャラの確立と共に彼の楽曲的な個性は急速に失われていくのだ。それもまた時代の必然か。

アリス・クーパーは、1970年代後半以降の低迷期を経て、80年代の終わりに復活する。それも先駆者の必然的な成行、時代は巡り、流行は常に先祖返りするものだから。あとはキャラクターの力だろう。

最近はライブと共に映画にも自身の役で出演、還暦過ぎても相変わらずのご活躍である。2011年にはロックの殿堂入りとのこと。時代を超越し、継続は力なりかな。
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# by onomichi1969 | 2013-01-04 11:20 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 2012年 映画ベスト10 semスキン用のアイコン02

  

2013年 01月 03日

2012年に上映された映画の私的ベスト10です。

1. ロック・オブ・エイジズ/アダム・シャンクマン
2. ミッドナイト・イン・パリ/ウディ・アレン
3. 鍵泥棒のメソッド/内田けんじ
4. 桐島、部活やめるってよ/吉田大八
5. アルゴ/ベン・アフレック
6. おおかみこどもの雨と雪/細田守
7. レ・ミゼラブル/トム・フーパー
8. 幸せのキセキ/キャメロン・クロウ
9. アーティスト/ミシェル・アザナヴィシウス
10. テルマエ・ロマエ/武内英樹
次点 わが母の記/原田眞人
    ヒューゴの不思議な発明/マーティン・スコセッシ

2012年のNo.1は、80年代の産業ロックギンギンの映画『ロック・オブ・エイジズ』でした。時代の熱狂もくだらなさも空っぽさも全て含めて、80年代を思い起こさせる。僕にとってはノスタルジー溢れる快作でした。

去年は前半に『男はつらいよ』、後半に『北の国から』のシリーズを地道に見続けた年でした。両作品ともすごく面白かったけど、登場人物がけっこう被るんですよね。俳優だけじゃなくて、キャラも。特に満男と純。時代背景も同じだし。その辺りもなかなか興味深く観ることができました。
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# by onomichi1969 | 2013-01-03 22:06 | ランキング | Trackback | Comments(2)

semスキン用のアイコン01 Grand Funk Railroad "Live Album"(1970) semスキン用のアイコン02

  

2013年 01月 03日

a0035172_20471370.jpg70年代初期のアメリカンハードロック、ライブアルバムの最高峰。その大音量。観客の熱狂ぶり。演奏力。疾走するリズム。力強いボーカル。聴いているだけで彼らの迸る汗が見えるよう。これぞライブアルバムである。3ピースバンドらしいインプロヴィゼーション溢れる演奏が凄まじい。

オープニングからラストまでハードで押し通す。Are You Ready。このアルバムの象徴的な1曲である。この曲の前ではどんなハードロックバンドの演奏も吹っ飛んでしまう。ギター、ベース、ドラムの3ピースとボーカル、コーラス、観客の絶叫が一体となった驚きの1曲。

ディストーションが効きまくる音の中、コーラスは意外にも豊かなハーモニーを聴かせる。ハードな中にも、曲のバラエティが富んでいて、スローから入って壮大に盛り上がっていく中盤のHeartbreakerやMean Mistreaterが素晴らしい。

そしてラストに向かい、名曲Inside Looking Outの熱狂。Into the Sunの恍惚。もう何も言えねえ。これぞライブ。これぞロック。アメリカンロック驚愕の1枚。ジャケも最高。
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# by onomichi1969 | 2013-01-03 20:53 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 鍵泥棒のメソッド semスキン用のアイコン02

  

2013年 01月 03日

a0035172_19114218.jpg昨年観た日本映画の中では一番面白かったかな。

『運命じゃない人』『アフタースクール』と観てきて、内田けんじ監督の独特の作風に感心していただけにとても楽しみな作品だった。前2作の良さ、監督の作風を確実に受け継ぎ、さらに面白さが格段にパワーアップしていると感じた。『運命じゃない人』も面白かったけど、僕には演技の素人っぽさがどうしても目について仕方なかった。それに比べて『鍵泥棒のメソッド』は、出演陣が独特のキャラクター達をうまく演じていて、とても自然に観ることができた。特に香川照之と広末涼子がよかったかな。この監督特有のプロットの巧みさに、キャラクターの面白さが加わり、尚且つ笑いがあった。そして、胸がキュンとなった。

単に面白い、といった表層的で突発的な笑いではなく、計算され、手の込んだ演出が生み出す笑いというのは重みがあり、心に残る。思い出し、噛締められる余韻がある。今回の作品は、その完成度として、プロット、キャラクター、セリフ、オチ等、全てが上手くハマっていた。よく出来たミステリーを読んだ後のような爽やかで胸に残る余韻があった。また、人それぞれかもしれないけれど、その笑いは僕のツボにもうまくハマったのである。秀作。2012年日本映画
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# by onomichi1969 | 2013-01-03 19:18 | 日本の映画 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 James Gang "Live in Concert"(1972) semスキン用のアイコン02

  

2013年 01月 03日

a0035172_1820862.jpgアメリカン・ハードロックの原点。70年代初期、世界最高峰の3ピースバンドのひとつ。James Gangである。ジョー・ウォルシュ在籍時の作品としてはRides Again(1970)が有名で、後年のドゥービーに繋がるようなスケール感のあるカラッとしたアメリカン・ロックやスワンピーでブルージーな泥臭いロックを聴かせる。骨太なアメリカン・ハードロックの原点となったアルバムである。

しかし、彼らの真骨頂はライブにこそある。それはテクニカルな3ピースバンドの真骨頂でもある。Live in Concert(1972)は、ウォルシュ在籍時の唯一のオリジナルライブアルバム。これは素晴らしかった。3ピースのライブの核はリズム隊にあり。BBAやクリーム、GFR、ラッシュも同様だが、このリズム隊も素晴らしい。ドラムのジム・フォックス、ベースのトム・クリス。そしてギター&ボーカルがジョー・ウォルシュ。重厚かつアグレッシブなギターが素晴らしい。彼は3曲目と4曲目ではオルガンを担当。それらの曲はギター無しなのだけど、それはそれでまた良し。

但し、このライブアルバム、少しボーカルの音が弱い。ねちっこいベースに叩きまくるドラムの音、自らのディストーションバリバリのギター音にウォルシュ自身の声量が喰われてしまって、少しバランスが悪いかな。ウォルシュの声はすごくいいのだけど。やっぱりギターが歌っちゃいかんのかな。。。でも、当時の多くのライブアルバムも音的には似たようなものだし、演奏の迫力がそれを補って余りある。ライブ感も十分に味わえて、70年代初期のライブアルバムとしては、GFRやハンブル・パイ、フー、オールマン、J.ガイルズ、ジョニー・ウィンターの傑作群に準ずるだろう。

以前、僕はイーグルスのアルバムの中で、Victim of Loveを「80年代ハードロックの原型とも言うべき作品であり、元々がカントリーフレーバーを漂わせながらも常にヘヴィーさを追求してきたイーグルスが到達した楽曲である」と称した。実は、それって70年代初期に既にウォルシュが到達していた領域なのだ。彼は1970年にして、ハードでプログレッシブでカントリーなアメリカン・ロックを完成し、ソロではそれをポップに展開している。70年代中期のボストンやイーグルスの大衆的なハードロックの礎として、ジョー・ウォルシュ、James Gangはそれらの音楽に大きな影響を与えていると思う。大したものである。80年代にアメリカ大統領になろうとした男。ジョー・ウォルシュ。そのバイタリティの凄さ。もっと、もっと評価されてしかるべきロッカーである。
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# by onomichi1969 | 2013-01-03 18:26 | 70年代ロック | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 Jeff Lynne "Long Wave"(2012) semスキン用のアイコン02

  

2013年 01月 03日

a0035172_16585266.jpg昨年、珍しく新譜を5枚ほど購入したのだけど、相変わらず全てがオールドファッションなアーチストばかり。ボブ・ディラン、ビーチボーイズ、ヴァン・ヘイレン、ジェフ・リンにジョー・ウォルシュである。
全てのアルバムが聴き応え十分で、改めてロックの奥深さ、その年輪が増すことによって醸し出される豊穣さを感じた。その中で、何度も何度も何度も聴いたのがジェフ・リンの新譜”Long Wave”(2012)である。

カバーアルバムなのだけど、どの曲もジェフ・リンそのもの。改めて彼のボーカルの素晴らしさ、その味わいに感心した。彼の新譜と言えば、ソロではArmchair Theatre(1990)以来、ELO名義としてはZoom(2001)以来なので、殆ど10年に一度のお慶びである。待ちに待って、待っていることすら忘れていたよ。

全て3分未満で全11曲(US盤ボートラなし)。2分未満の曲もあり。そりゃ何度も何度も何度も聴けるよ。コステロ節で最近よく聴くSheやSmileといった有名曲も、ゆったりしたアレンジに変わり、ジェフの暖かいぬくもりあるボーカルが映える。感動的な一人ELO、At Lastのシンフォニー。ロイ・オービソンが乗り移ったようなボーカル曲、Running Scared。あまりの素晴らしさに涙が出てくる。80年代後半以降に特徴的なジェフ特有の懐古的なギターアレンジ。オールディーズのメロディにぴったりとハマっている。

ビーチボーイズの新譜と共に、昨年一番の収穫だろう。文句なく僕の年間ベスト1。ジェフ・リンの健在ぶりがとても嬉しい。

昨年はジョー・ウォルシュのアルバムもプロデュースし、珍しく活動盛んだったジェフ・リン。そのウォルシュのアルバムも素晴らしかった。あまりの素晴らしさにジェフ・リンとは関係なく、彼のアルバムを追いかけて、James Gangまで行き着いた。よかった。70年代初期の世界最高峰の3ピース。まさにアメリカン・ハードロックの原点がそこにあった、、、が、それはまた別の話か。
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# by onomichi1969 | 2013-01-03 17:10 | 10年代ロック | Trackback | Comments(0)

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